バイブルといわれている意味が分かる
★★★★★
その頃は夢中でパンを作り、
自分が下手かうまいのかも分からなかった。
でも、ある程度作るようになると
たとえば
山食の完成品のすだちの美しさ
編みパンの紐の難しさ
などなど
どうしたらうまくなるのだろう。、
どうしたら毎回違う気温や状態で一定のパンが作れるのだろうと
疑問が浮かんでくる。
そんな時この本を読んで
習ってきたことの基本が崩れた。
パン教室の時間の都合や
小麦屋の都合に合わされて当然とされてきた
パン作りの温度や小麦の状態。
本来小麦がパンに変化するのに一番いい状態はどんなのだろうか。
これが
最初のミキシングから丁寧に惜しみなく書かれていて
初めから自分は間違っていたのだと知る。
ある程度パンになじみ
何かに詰まったら最初から読むとなんだか道しるべが見えてくる。
直接じゃなくても全体像が見えてくるからいい。
もちろんレシピもある。
でも、
レシピにこだわるなら写真も少ないし、
レシピも少ない。
たくさんのレシピのみを求めるなら
この本の目標が違ってくる。
パンは計量からはじまる。
焼成まですべての過程が一つのパン作りと気がついたとき
本当にこの本は深いものだと気付く。