まずキングクリムゾン「ムーンチャイルド」、イエス「燃える朝焼け」、「スウィートネス」は言うまでも無く名曲。
劇中でも効果的に使われ、印象的な曲だ。
後はほとんどギャロの曲。映画の雰囲気を音で味わえると思う。
もしかしたら映画を見て無くてもセンスのある人なら楽しめると思う。
これに興味を持ったらぜひ彼のCD「When」を聞いてみてほしい。

鬼才ヴィンセント・ギャロの出世作映画のサントラ。
内容はと言うと、キングクリムゾンやイェスといった、所謂プログレッシブロックから選曲されており、プログレ初心者にも優しく、なおかつ、リアルタイムで聴いていたという方達にも納得のコンパイルになっていると思います。特にYesの名盤「壊れもの」からの『Heart of the Sunrise』は劇中での使われ方も印象的で、プログレ未体験の方にも強烈なインパクトになると思います。きっと映画を観て、このサントラを聴けばクラブミュージック漬けの方も、オルタナ漬けの方もプログレに対する印象がガラッと変わってしまう事でしょう。こういった、新しい世代の人が一つの音楽文化を知る上での足掛かりになるような魅力を持ったサントラは、セールスや知名度とは無関係に素晴らしい作品だと思います。