インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

日本のいちばん醜い日

価格: ¥2,940
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 成甲書房
Amazon.co.jpで確認
文句なしのおもしろさ! ★★★★★
 読み始めたら止められなくミステリーのように、最後まで読ませてくれる秀逸な本です。
 確かに証明されていない「仮説」も含まれていますが、本質的なことは正しい形で提示されていますので、それを見る見ない、あるいは見て理解する/しないは、読者次第で著者が悪いのではない。確かに匿名の元外交通訳者「F」氏の扱い方は疑問に思うし、批判的な読者が食いつくところであろう。
 しかし、資料から軍人の「恋闕(れんけつ)」を感じ取り、昭和天皇を「女形」と表現するような鋭さがこの本の著者にはあります。歴史マニアや資料調査が得意なだけの学者とは違います。ホモソーシャルな環境にいた「軍人」×「皇族(昭和天皇と直宮)」という図式は、先の戦争が、昭和天皇を絶対的な座長とする《ヒロヒト劇場》だったのだという全体的な主張と実によく響き合っています。ついでに本当の座元は国際的な金融組織で、幹部俳優の多くが山口・田布施の出身かその一族の流れをくむ、というバックストーリーも完璧です。
 英語では、政治劇や政治的パフォーマンスを "political kabuki" や "diplomatic kabuki" などと表現することが一般化していて、新聞の見出しにも kabuki の文字が見られ、政治記事ではどこの国の話であろうと一般名詞として使われています。Kabuki の国に暮らしていながら「昭和史」という《あらすじ》で洗脳されている日本人に、芝居そのものをきちんと観ろ、と促し、解説ガイドをしているのがこの本です。同時に、外国人の著作も引用することで、世界的にはあの敗戦も kabuki であった、という視点があるなかで、日本はまだまだ「神話」の国であろうとしていることへの強烈な違和感も著者は提示しているのです。
もう真実が明らかになっても良いのではないか ★★★★★
最後の方に「広島にどうして原爆が落ちたのか」という章がある。
読んでいて、いやなことを思い出した。

1975年10月31日の昭和天皇の日本記者クラブの会見である。
「えー、この、えー、原子爆弾が、えー、投下、された、ことに対しては、えー、えー、遺憾には思ってますが、えー、こういう戦争中であることですから、どうも、えー、広島、市民に対しては、気の毒で、あるが、やむを得ないことと、わたくしは思っています」
当時は平和天皇という偶像を信じていたので、いやな感じがしたが気にしないようにしたのだが…
今になってみると久間元防衛大臣の失言と同じである。

木戸幸一も巣鴨の尋問(1950.4.17)で「陛下や私があの原子爆弾に依って得た感じは、待ちに待った終戦断行の好機を茲に与へられたと云ふのであった」と語り、1997年に公開された「政治談話録音」で「原子爆弾も大変お役に立っているんですよ。ソ連の参戦もお役に立っているんです」と語っていた。また米内光政も…

原爆によって広島にあった第二総軍は壊滅したが、畑俊六元帥のみ被害を免れた。偶然であろうか? 偶然でなかったとしたら恐ろしいことである。
暇つぶしにどうぞ ★☆☆☆☆
いわゆる陰謀史観ですね。トンデモ本が好きな方にはいいと思います。
本書を読むにあたって ★☆☆☆☆
普通の昭和史関係の本とは、かなり趣きが異なりますご注意ください。
p381、394には「ユダヤ、フリーメーソン、闇の権力、イルミナティ」など
ある分野ではお馴染みの語が登場します。「トンデモ本の世界V」紹介著作。
ストーリーの展開方法が… ★★★☆☆
近代史、特に戦史に関心のある者としては、何ともいえない読後感。
半藤一利氏、保坂正康氏のファンとしては、複雑な思いを禁じえませんね。
確かに、細部を掘り下げていく手法と、それに基づくストーリーの展開は、引き込まれるものがあります。しかし、他書からの引用の連続と、それに基づく推理の展開は、どうもすっきりしないものがあります。
証言できる人が非常に少なくなっているという事情は理解しますが、宮中事件、特に近衛師団の生存者への取材などがあれば、信憑性が増したのではないかと思います。NHKハイビジョンの「証言記録」などでわかるように、太平洋戦争当時の関係者でご健在の方はおられると思いますが…。
「真実はどうなんだろう?」という点において、さらに関心が湧いたという点に関しては、一読に値するものでした。