戦国時代という時代背景。
史実を組み替えながら展開するパラレルワールドな日本であろうステージ。
角が生えた和洋折衷な城など、無国籍なオリエンタル趣味を感じる世界観。
子供や愛嬌あるサブキャラとロールプレイングしていくような展開。
作り込まれたセリフ郡。
オールキャスト的な登場人物。
ぶっとんだ衣装とキャラクター造形。
ザコを蹴散らし、ぶっとばしながら馬で駆け抜ける鎧武者（騎士？）。
無重力で乾いた空間で繰り広げられる1VS1の闘い。
蛍が群居する幻想的なCG空間でのロマンスはアクションをクリアした後に見れるムービー特典的。

見終わった後はきっと
１本の戦国アクションゲームをクリアした感覚とほぼ近いと思う。

世界観が完全に出来上がっているので
戦国ゲームが好きな人はきっと楽しめます。

映画なら「里見八犬伝」「魔界転生」「阿修羅城の瞳」...
ただ、「里見」（もちろんタッキーのテレビ版ではなし、「魔界」（もちろん、デビッドボウイ的なジュリーが秀逸な古い方です）と比べると☆２つほど落ちるかな。

小説なら隆慶一郎の作品「一夢庵風流記」「吉原御免状」「影武者徳川家康」...


こういうジャンル、私は嫌いではないから
素直に楽しめたが、
好き嫌いは分かれるとは思う。

作られすぎた世界観で繰り広げられる
アンリアルな作品が苦手な人には勧めません。

江口洋介は救命なんちゃらとかトライアングルとか駄作しか出てない。大沢たかおもミッドナイトイーグルとか破壊的につまらなかった。とにかく二人とも本当に芝居が下手過ぎる。こんな三流の役者をなぜみんな使いたがるのか理解に苦しむ。時代劇自体コスプレみたいなもんだから別にリアルである必要はないけどそのイメージがほとんど他人の借り物ってどういう事よ?才能が無いんなら作らなきゃ良いのに。大友克洋にも共通して言える事です。ファンというか信者は甘やかし過ぎですね。クリエーターの堕落しか招いていない。ちゃんとダメなものはダメと言うべきです!

世界観が独特で、はまる方ははまるのではないでしょうか。

ただ、ストーリーとキャラクター設定が乱暴で、とても残念な感じに仕上がっています。役者さんはとても良いと思いますが。
歴史を題材にしたから難しかったのでしょうか。

作品はすでに劇場で見ました。Ultimate BOX DVDで紀里谷ワールドを再び堪能できました。

映像特典はコメンタリー・インタビュー・メーキング映像・イベント映像など多彩です。

その中では紀里谷監督のビジュアルコメンタリーが面白い。監督の出演者へのリスペクトがうかがえる。ただし監督のコメントによるとテンポが悪いので茶々姫と五右衛門のラブシーンと救出後の平穏な生活のシーンをカットしたとしているのは残念である。この作品のテーマである戦乱が庶民の平穏な生活を脅かしていること対する怒りが際立つ重要なシーンである。

また絵コンテ、モーションキャプチャーをCG化し、プリヴィジュアライゼーション画像を作成する過程の解説が興味深い。いくつかのシーンは上映された画像とプリヴィジュアライゼーション画像を並べて見せている。もっと多くのシーンを見たい。

パート２、パート３製作の構想もあるそうなので、次回作に期待し、星５つ。

キャシャーンの頃から次を楽しみにしていました。
期待して待った結果、期待以上の作品でした。

一般的に名作と言われる作品もすばらしいと思います。
でも紀里谷ワールドもすばらしいと思う。

賛否両論なのは当然でしょう。類を見ない映画を作っているわけですから。
細かいことは言いませんが、好きなものは好き。それだけ。

次回作にも期待しています。