アスベルが愛されています
★★★★★
今回はアスベルが王都での叛乱を聞き、リチャードの安否を確かめるため王都に向かうところから、シェリアがレイモンに捕らわれるまでです。
パスカルの登場は、やはり場面が明るくなります。
初登場のパスカルとソフィのやりとりが好きだったので、パスカルの「触らせて〜!」とソフィの「触るの、駄目!」がそのまま再現されていて面白いです。
今回の聞き所の一つは、リチャードの変貌ぶりです。
穏やかな性格のリチャードが、王都から逃げる間にどんどんと狂気を露わにしていくのですが、その切れ方が凄い迫力です。
温厚さと凶暴性をみごとに演じている浪川大輔さんに脱帽です。
そしてもう一つは、ゲームでは描いていないところで、みんながアスベルを思っている場面です。
特に、ゲームでは和解するまでずっとツンツンしていたシェリアですが、心の中でアスベルをとても大切にしているシーンが、ところどころに挿入されていて、シェリアが可愛く思えました。
最後にシェリアがレイモンに捕まる経緯が、原作とちょっと違いますが、アスベルとの和解への布石と考えると、こっちの方がしっくりくる気がします。
やっと主要のメンバーが揃って後2巻で終わるとなると、かなり急展開になると思いますが、今回のようにみんなの気持ちも少しづつ盛り込みながら丁寧に描いてくれることを期待しています。