なんにもしないってムツカシイ。
★★★☆☆
この本は、セラピストの著者のもとに
相談に訪れる女性たちの
ネガティブマインドが挙げられており、
それらをどう解消していくか
著者流のヒントを紹介しているモノ。
さるきち読んでみてね、
自分の悩みって
普遍的なモノなんだって、
特別なワケじゃないんだって、
思いました。
例えば、、
「わたしって、怠けてるだけじゃないの?」
「でも、そんなに簡単に休めないよ」
「なんにも考えたくないのに…」
「あーあ、ずっと同じことばっかり考えちゃってる」
「お母さんのようになりたくないのに」
「自分の気持ちをうまく伝えられない」
「このまま、ずっとひとりなのかな」
「わたしのどこが悪かったんだろう」 etc...
こんな女性たちの“愚痴”に
著者は優しく応えてくれています。
自分の内側に注意を集中し、
丁寧に味わうように体験しようとする意識の持ち方
が大切なんですって。
まるでワインのティスティングのよう。
ココロの内をゆっくり味わう時間。。
でもね、
なんにもしないって、
案外ムツカシイのよね。
“なんにもしない自分”にストレスたまったりしてね。
“なんにも考えないぞ”って思ってる時点で
すでに考えてるしね。
さるきちはね、
なんにもしたくない!ワケじゃないんです。
何かしたくて、したくてたまらないのです。
でも何がしたいのか、わからない。
何をしていいのか、わからない。
そして、、
過食しています。
ヘンなのーっ
って思うでしょ。
でも、そうなのです。
春休みも2週間が過ぎ、
時間を埋めるために過食してるさるきち。
…なんにもしなくていいんだよね。。
アスリートの限界超えの練習法や、
ヨガの呼吸法、思考の切り替え方のコツなど、
話題は富んでいて、
エッセイのような語り口でとても読みやすい一冊。
ただ、さるきちのように
ストレスが病的に発症してしまっているヒトにとっては
ちょっと物足りないかな、と思いました。