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Loser

価格: ¥519
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: HarperCollins
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ジンコフの姿 ★★★★☆
ジンコフという少年は、字が下手で、普通からずれていて、
運動も勉強もできない。
でも彼は、下を向くことをしない。
空を仰ぎ、首をきょろきょろと動かし、
1分1秒変わっていく世界の姿を、その目に写そうとする。

純粋で、無邪気であるが故の、残酷な仕打ち。
彼の姿はどこか痛々しい。
それでも読むのを読めることなどできやしない。
だって、彼は自分を悲観していないのだから。
「ハッピーボーイ」なのだから。
残酷な世界に生きるが故、落としてしまった、
懐かしい「何か」を思い出すこと、必至です。

「ジンコフ」は「ハッピー」 ★★★★★
「ジンコフ」は変わった男の子だった。
どこがどう変わっていると言えば、全てが変わっていた。
自分のことを変わったと思っていない「ジンコフ」は、
毎日を思うがままに、自分の成長に全力をそそぐ。
そんな「ジンコフ」に、いつのまにか周囲は気付き始める。
あいつは、変わった男だと・・・・・・

ジェリー・スピネッリさんの小説は、
「スターガール」しか読んだことがないのですが、
この二作品に共通することは、
やっぱり痛い。
それぞれの登場人物の姿に痛みを覚える。
でも彼らは読者に元気をくれる。
温かく、ほんのりと灯の燈った元気を。
だから、スピネッリさんの小説は、
多くの人に愛されるんだと思う。

なぜ、題名は「ハッピーボーイ」なのか。
純粋すぎる「ジンコフ」の姿に、
残酷な人々の目は牙を剥く。
しかし、彼らは、私たちは気付く。
「ジンコフ」ほど、ハッピーな少年はいないと。
「ジンコフ」ほど、愛すべき少年はいないと。
この物語に出会えて良かった、そう思うこと必至です。

ちょっぴり切ないけれど.... ★★★★☆
不器用でなにをやってもうまく出来ないし、当然成績もよくなければ友達もいないクラスに
一人くらいこんな子いませんでしたか?
この本の主人公のドナルド ジンコフはそんな子です。でも、学校が大好きで誰よりも早く
学校に行き、毎日を楽しく過ごす彼の小学校入学から中学生になるまでの日常を追います。

痛々しい切ない話になりそうですが、作者の描き出すジンコフ少年はいつもキラキラ輝いていて、
その輝きは次第に周囲を巻き込んでいきます。また、理由はなんであっても楽しそうに
していれば、それを一緒に喜ぶ素敵な両親がいます。

人より優れていなければとか、やるからにはうまく出来なければならないという呪縛に

とらわれている人の目に彼はどう映るのでしょうか。

邦題はハッピー・ボーイです。

キリンさんの帽子 ★★★★☆
正直言って、初めは主人公ジンコフの事を好きにはなれませんでした。
その行動1つ1つが理解不能で、ナゼこんな簡単な事が出来ないんだろう、何でこういう考えが浮かぶんだろうと、少しばかしいらだっていました。
けど、ページ数をめくるにつれてジンコフの何気ないその行動や、発言にはちゃんと意味がある事に気づき始めました。

本人はそういうつもりで言っている訳ではないのかもしれないけれど、私にはちゃんと伝わってきました。
だから、最後のジンコフへの見方は、何でここまでこんなに心がキレイで、純粋なんだろうと感心させられました。

と同時に、心も温かくなり、元気をたくさんもらいました。

星のシールを。 ★★★★☆
 スピネッリの翻訳物は全作品読んでいるがどの作品もどこかいがいがして痛い作品だと思う。この作品も「不器用で成績も悪く、字も下手で運動神経はゼロ、親友もいないジンコフという男の子の話」といえば、痛い話のように思えるが痛さはあまり感じない。ただ、とてもせつなくて「悲しい顔と笑顔が同時にあらわれている」ような表情になってしまう作品だ。ジンコフは確かに哀しい少年だ。だけど、ジンコフの両親はとっても素敵で、ジンコフは大事なお守りも「朝飯まえ」という言葉も持っている。そして、誰もが思いつかないようなことをやる。
 そんなジンコフのことを、邦題は「ハッピー*ボーイ」というが、原題では「loser」という。訳者は<負け犬><敗北者>の意味と書いているが「みそっかす」という言葉を当てたいように思う。みそっかすジンコフとジンコフの両親にとりわけキラキラと輝く星を二つ贈りたい。あるいはシチメンチョウのシールでも。