ケイト・ラスビーのソロ5作目。前作同様、オリジナルと古いバラードのカバーでうまく構成されている。定評ある美声はさることながら(今作の12曲は特に素晴らしい)、古い楽曲を繊細かつ斬新な解釈でカバーできるセンスは彼女ならでは。「Let Me Be」や「Cruel」といった哀しい失恋の歌にも、思い切って歌詞やメロディーを付け加えており、感情を抑えた分リアルな印象になっている。ラスビーを音楽面で支えるのは、彼女の夫でもるフィドル奏者ジョン・マッカスカー。プロデュースだけでなく、ギター、シターン、アコーディオン、フルートすべての演奏で彼女のヴォーカルを引き立てている。『Underneath the Stars』は新境地というよりは、これまでの集大成といった印象だ。(Michael John Simmons, Amazon.com)