九州撤退戦の悪夢再び?
★★★★☆
確実な戦果という実績によってどうにか支隊をまとめた芝村中佐だったが、その喜びも束の間、共生派による爆破攻撃で痛手を受ける九州上陸軍。しかし、幻獣軍の抵抗の弱さを前に「見たいものだけを見る」楽観主義に支配された首脳部は、善行大佐をはじめとする一部士官の反対を押し切る形で熊本への即時侵攻を決定する。
第三師団と第三戦車師団を主力とする自衛軍は一気加勢に熊本を目指すが、その側面支援として佐賀方面に展開した芝村支隊は、補給路の寸断を目的とした幻獣軍の大反抗に巻き込まれ厳しい戦闘を強いられる。
そんな中でも、5121小隊は救える命を救おうと奮戦するが、その手からこぼれ落ちていく幾つもの命。主戦派のアリバイ作りのために佐賀に転進を命じられた鷺宮少将率いる第58山岳師団の壊滅に芝村中佐の怒りが爆発する。
防戦も侭ならず、それでも踏みとどまる兵士達の脳裏に浮かぶのは九州撤退戦の悪夢。
何時まで続くか分からない戦争に耐えられなくなった隊員の一人は隊を離れ、残った者達はそれを笑顔で送り出す。何処にいても彼らは仲間で、たとえ離れていてもいつか必ず戻ってくると信じて・・・
いいです・・・ちょっとだけ話の展開が早すぎるような気がしますが、戦闘シーンも迫力があって、今回も懐かしい顔が出てきて楽しめます。しかし、ラストはどうかと思う・・・気になって仕方がない。
次回作にも期待!!!