武士は武士。百姓は百姓。封建制は出生によって一生が決まります。
犬は犬。猿は猿。熊は熊。狼は狼。
自然は、様々な種類の動物や植物で調和の取れた世界が築かれています。
人の世界は、この自然とは少し異なっているようです。
それは、神にとって命じられた体系ではなく、侍が自分達のために作った体系であるためのようです。
日置藩は遂に領地没収。幕府直轄の天領となりました。
代官としてやってきたのは、夙谷で暮らした竜之進です。
運命はふたたび気を回して日置村に暫しの幸福な期間を分け与えてくれました。
しかし、それによって立場をなくす者達もいたのです。
彼らの策略で日置の平和は破られるのか。
後半に入ってきますと、これまでのキーパーソンが消えてゆくのが忍びないです。

世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。

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