聴きたい時はいつも買っている!
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いつも若い人にあげてしまって、聴きたくなると新しく注文している。私に取ってはキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」と共に、いつも手元にないアルバム。同時代に生きた来たことを本当にラッキーに思える作品。また、フォーク全盛の時代にツェッペッリン・コピーバンドのリードギターで寂しい青春を送った私が、唯一日本の曲でコピーした四人囃子の「一触即発」とOZの「私は風」は懐かしい想い出。ぜひ若い人に聴いて欲しい。そして、グループ・サウンズの後のフォーク・ブームの中で、このようなバンドが日本に存在した凄さに感動して欲しい!
歌謡曲プログレ、ロックの浪花節
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「歌謡曲プログレ」(笑)「ロックの浪花節」(笑)そういう形容がぴったりのアルバムである。
なんといっても、圧巻は「私は風」である。最初の30秒の試聴で買うことを決めてしまった(笑)もちろん、ロック本来の持つカッコよさとは、ずれたカッコよさである。(欧米人はこういう音は作らないだろ(笑))
が、歌謡曲がこんなにカッコよくなるという意味で画期的である。日本人がこんなにセンスがあるという意味で画期的である。
もちろん、マキのボーカルの迫力も素晴らしい。特にシャウトしたボーカルがかすれて、消えていくところは、もう何とも言えない雰囲気を出している。
日本音楽界の名盤中の名盤
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僕は昔、洋楽ばかり聴いていた時期がありました。そしてその時僕は、日本の音楽を完全に馬鹿にしていました。
ですが、不意に思ったのです。「日本の音楽で凄いものはどういうものがあるのだろう?」と。
そして僕はインターネットなどで、昔の日本の音楽界の歴史について調べ始めました。
早川義夫さん率いる「ジャックス」、パンタ&トシの「頭脳警察」、京都が生んだ伝説「村八分」などの日本の伝説的なロックバンドを知りました。
そして僕はこの「カルメン・マキ&OZ」に出会いました。そしてこのファーストアルバムを手にしました。
僕がこの作品に出会ったのは、今から4年ほど前になりますがその時の衝撃は一生忘れることはありません。
僕は今まで洋楽ばかり聴いていたこと、日本の音楽を馬鹿にしていたことを後悔しました。
このアルバムですが、まずなんと言ってもカルメン・マキの心の叫びのような歌声に僕の心は奪われてしまいました。
そして次に、バンドの演奏力の高さにも驚きました。特にギターの春日博文の演奏力は日本屈指のギターリストと呼んでもいいのではないでしょうか。
ここまで完成度の高いアルバムは洋楽を探してもなかなか出会えません。
僕はこのアルバムに出会ったことで、日本の音楽界及び日本のロックに対する見方が180度変わりました。
ぜひ僕は、洋楽ばかり聴いている人にこのアルバムを聞いてほしいです。
圧倒的な存在感
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ささやきのような柔らかな歌声から絶叫のシャウト。ドスのきいた重低音から天使のファルセット。ゆったりと歌い上げるバラードから疾走するスピード感。これほどまでに、変幻自在に、瞬時に切り替える力は日本の歌い手の中で随一だろう。「うまい」の一言につきる。
日本で聞ける重量級のロックの最高峰と思っていたが、2007年の横浜、ジャズプロムナードでは板橋文夫(pf)と太田恵資(vln)とのコラボレーションで初めてライブを見た。なんと、今度はジャズである。衰えることの無い歌唱力に精一杯の拍手を送った。
LEGEND :
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日本人による、日本人のための、日本のハード・ロック。詞ではなく、これは立派な”詩”。日本のハード・ロック・バンドで、音を聴かずに歌詞だけ追っても感動出来る数少ないバンド。ハナモゲラ英語を歌ってぜいに入る、その他多数のジャパメタ君達は、このアルバムを煎じて飲むべきだ。