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沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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シンプルで熱く ★★★★☆
とあるエンジニアが作者のブログに投稿した内容が元になっている表題作
「沈黙のフライバイ」を始め、派手ではないが、夢物語ではないリアルな
話でまとめられています。
ハードSFではありますが、気負いがなく、無駄のないシンプルさが
野尻抱介の長所です。無理に盛り上げようとしなくても、十分ゾクゾク
させられるのですよ。いつも通りの素晴らしい作品です。
個人的には、国内no.1のSF作家だと思ってます。寡作なのが残念。
センスあり! ★★★★★
良作が多く、粒ぞろい。表題作は長編化してほしいほど。ほとんど無名なのがさみしい。
天真爛漫SF ★★★★★
明るい。天真爛漫な短編SF集。子供のころの科学好きの気持ちを天真爛漫に短編にしたようです。ハードSFではないと思うけど、読んでいて思わず、「そーそー、そーなんだヨ」とほくそ笑んでしまいます。文体も軽快だし、良いですね。
現実もこう言う世界です ★★★★★
「大風呂敷と蜘蛛の糸」を読んで案外現実の世界に近いと感じました。 私が10数年前に電力線通信のビジネスを手掛けたのはある大学の教授の勧めからでした。 
今も結構浮世離れしたビジネスの種を本業とは別に持って仕事をしてますが感覚的にはすごく近しいと思いました。 
世間に広く知られてはいないけれど科学の世界ではそれが真実、常識、それしかないということが結構あります。
本書は案外そう言うヒントになってないでしょうか。 例えば衛星打ち上げは本当にあんな大きなロケットが必要なのでしょうか。 
単機能に限定した小型の衛星を気球である高度まで持ち上げると言うのはそれほど怪しい話ではないでしょう。
もちろん有人衛星で人が打ち上げの途中から乗るというのはすごい発想ですが。
手が届きそうな夢 ★★★★☆
短編SF小説集です。
どの短編も、今後数十年以内に実現されるかもしれないと思えるハイレベル
のリアリティを持った話です。
過去に実際に行われた宇宙開発事業をそのまま未来に延長した内容の
話もあり、どこまでが現実で、どこからが空想か区別がつかないほどの
リアリティを持った話もあります。

地球外生物、惑星間飛行、恒星間探査、火星植民、学生でもできる手軽な
宇宙飛行などの、悪くすれば絵空事、良くても遠い未来の話として片付け
られてしまいそうな話を、現実的で、もしかしたら自分が生きているうち
に体験できるかもしれないと思えるほどリアルな話として書いています。
リアルだからといって夢が無いわけではありません。スターウォーズやス
タートレックのような派手さはありませんが、手が届きそうな夢がタップリ
です。