結構面白い!
★★★★☆
平家追討の下りは無く、奥州まで落ちのびるまでの話がメイン。
義経がかなり贔屓めに書かれており、後の題材になるイメージの原点が伺える。
風流人であり、情に厚く、美形の不遇の男性。
この義経の魅力を引き出す仲間(あえて家臣とは書きたくない)
特に、武蔵坊弁慶や佐藤兄弟には見所多数。
彼らが居たから、義経は伝説になり得た、と思う。
能楽や歌舞伎、浄瑠璃などの題材に多数なった義経伝説に興味があるなら
是非オススメの一冊です。
但し、解説はあまり丁寧ではありません。
ある程度古典が判ると、もっと楽しめるかも?