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黄金都市―作品集

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館クリエイティブ
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むしろ代筆横山光輝といった方が・・・ ★★★★☆
 表紙の著者名を読まずに漫画だけを読んだら、これは手塚治虫の作品で、横山光輝が描いたとはだれも思わないだろう。ロック・ホームからヒゲオヤヂ、アセチレンランプ、花丸博士、ターザン、ハムエッグ、シュトロハイム博士、メリィ嬢が、完全な当時の手塚タッチで描かれているからだ。むしろ「原作」手塚というより、「代筆」横山光輝に当たるのではないだろうかとさえ思われる。横山に限らず白土三平、つげ義春などもデビュー当時は、モロ手塚タッチの漫画を描いていたのである。

 「ターザンの洞窟」は「ジャングル大帝」の設定をそのまま借りているあたり、当時の超多忙な「手塚事情」が思いやられるし、漫画勃興期のメチャクチャなエネルギーも感じとれる。要は何でもありだった。新興文化に対する飢えのようなものも。ターザンとメリィらしき白人少女が、アフリカで領地争いをしているのは、「ジャングル大帝」のエピソードと合わせて見ると面白い。

 「黄金都市」は手塚のオリジナルと比較してみると、さすがに手塚の方が描線がスピーディで、垢抜けている。リライトの横山の絵は、コドモこどもした印象である。描線に独特の生命感が出る手塚に対して、わかりやすいストーリーテリングが身上の横山の違いだろうし、そもそも年季の差でしょうか。

 「仮面の冒険児」のなかの怪人「20のトビィ」という登場人物は一見意味不明だが、登場人物のセリフにもあるように、当時「話の泉」というNHKラジオの人気クイズ番組があって「20の扉」という連想ゲームがあったように思う。「とびら」を「トビィ」と言い換えて名前にしてしまっているようである。巻末解説にもなかったので。
 
二人の巨匠による究極のコラボ ★★★★★
横山光輝がデビュー直後に手塚治虫との共作で描かれたマンガが収録されています。特に横山光輝が描く手塚キャラは必見です。資料的にも内容的にも価値のある本だと思うのでファンの方にはお勧めの一冊です。