トンデモ設定の純愛
★★★★★
あらすじだけだと、あまり惹かれなかったのですが、人に勧められて読んでみました。
トンデモ設定だけど、虫の力関係とか丁寧に描かれていて違和感なく楽しめました!
なにがいいって、翼くんの真っすぐさと純粋さです!
秘密を抱えながらも一生懸命生きようとする翼くんにホロリときました…。
とにかくかわいい!
こんな元気なかわいい子受けを久々に読みました〜。
周囲の人たちも出しゃばりすぎず、いい味出してて魅力的です。
続編が出たら絶対読みます!
面白かった!
★★★★★
書店で見かけたときはまったく食指が動かなかったのですが
レビューがよかったのでポチってみました。
すっごい面白かった!
レビューしてくださったみなさまありがとう!
これ、レビューしたくなる気持ちわかる!
とはいえ、もう書き尽くされているので、本当に、オススメ!としか書きませんけど。
設定の奇抜さと特権階級の王道学園ストーリーというところは某グロリア学園シリーズを思い出します。
それに加えて「花より男子」的な、庶民が名門校で奮闘して玉の輿な要素もあり。
あ、ズバリ、セクピスですな。
階級ゆえの葛藤とか素直になれない切なさとかバレバレのすれ違いとか
・・・ふと気づくと泣いてたりして(笑)
えっちも蜘蛛の糸とか毒とか、それはもうナチュラルに使うので、ひたすら気持ちいい。
さわやかでさらっと描かれてるけど、えっち度はかなり高いですわ。
虫系はちょっと・・・という方も、それは設定の一部でかなりデフォルメされてるから気にならないと思います。
とにかくオススメ!
攻めのツンデレぶりがツボでした。
★★★★★
当初「虫の擬人化」。。。と大の虫嫌いなので購入を躊躇ったのですが、
こちらでの評価が良いので購入しました。とても面白かったです!
格差ある学園で、境遇の過酷さと主役CPの恋の行方にとてもハラハラしながら
展開が気になってしまい読むのが止められなかったです。
粗筋は既に素晴しいレビューがありますので割愛します。
気になる虫擬人化ですが具体的ではなく、描写自体サラっとしています。
翼(シジミチョウ)の憧れの先輩・澄也(タランチュラ)がエロシーンの小道具で
糸プレイ? がある等でキモい感じはしませんでした。
※厳密には一度だけ、激怒から人型→タランチュラに変わる場面があります。
でも澄也の心情と状況からも当然の場面でしたので個人的にはあまり気にならずに
読み進める事ができました。
そして、なによりキャラが良かったです。
澄也の素直になれない俺様ツンデレぶりがなんともツボでしたし、短命の宿命を
背負いながら健気に頑張って生きようとする翼が可愛くて応援したくなりました。
二人を見守る先輩や友人も良いキャラ達でスピンオフ希望。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、翼が性モザイクなので女体化!?とか
他にもBL的に微妙な展開もありますので、その部分が気になる方もいるのかな…?
とは思いました。私はそんな事が気にならない位物語に引き込まれました。
読み手は我儘なのを承知であえて要望をするならば。
心が通いあってからのエロエロ甘々が読みたかったかな。
とはいえ、澄也視点の短編で、どんだけ翼にメロメロなんだ(笑)!
しかもへタレになってるし!←可愛いです。
というのが読めたので…。大満足ですけれどね。
イラストも可愛くて合っていました。
泣かされました
★★★★★
設定はファンタジーです。デビュー作が良かったので、2作目もと思い購入しました。
多分時代は近未来で、環境の悪化に適応すべく、人間と虫が融合して生き延びている世界のお話です。
独特の世界観であり、はじめ「読みきれるかな」と心配していたのですが、全くの杞憂でした。大変分かりやすい説明で、何の問題も無く入り込めます。階級差別があるあたりは、中世の貴族社会に通じるものがあります。
強い昆虫と人間の融合体は「ハイクラス」と呼ばれ、特権階級にいます。主に大型の昆虫。今作の主人公はシジミチョウと言う、ロークラス(低い身分)で、しかも短命である運命を背負っています。彼が、短い人生を悔い無く生きようと、ハイクラスの人ばかりが在籍する高校に特待生として入学するところから物語が始まります。
頑張って入学したけど、周囲は皆特権階級の人達ばかりなので、何かにつけいじめられ、蔑まれます。そんな待遇の中、健気に頑張るシジミチョウ(翼君)は涙なくしては読めません。ちなみに彼の相手は、超ハイクラスのタランチュラ。最初は彼も翼を蔑み、バカにしていましたが、いつしか翼の一生懸命さに心打たれて・・・・。
少し特殊な世界観ですが、本当に違和感無く読めますので、ティーンエージャーものが大丈夫な人には、是非読んで頂きたい逸品です。
第2弾!!
★★★★★
デビュー作品で虜になったので、次回作を待ってました。
「巣」とありますが、決して虫の話ではありません、人間の、高校生同士のお話です(設定にファンタジーの部分が入っているのですが)
ハイクラスに属して持てるものをすべて持ってる恵まれた澄也と、下層に属して虚弱な身体だけど芯のしっかりした翼。
最初のうちは鼻もひっかけないもてあそんで終わってしまうような対象だった翼に対して、澄也の気持ちが変わっていきます。
翼は一見弱々しいのだけれど、純粋である故の強さみたいなものを持っているんですね。
結局澄也はヘタレ攻めにならざるを得ないという展開なのです!
ファンタジーの世界なのに説得力があって、デビュー作でもそうでしたが、受けと攻めのバランスが絶妙です。
この作者さんの描く「受け」はただ弱々しかったりいじらしいだけでない、何かプラスのものがあるようです。
揺らがない信念とでも言うのでしょうか、強いものにも弱いものにも自分のコアの部分をいつも同じにに保っていて、それでいながら愛する対象(攻め)に対しては限りなく豊かな愛情を持ち続けている。。。
「力は正義なり」の世の中で、自己主張する場もなく、けれどささやかな幸せに感謝しながら生きているすべてのものたち、人間も動物も植物も含めて、そういう対象に対しての作者の暖かくて優しい目を感じます。
上品だけどエロっていうのも特徴でしょうか!!
大好きなお話でした。