第二次大戦下のドイツ。実業家シンドラーは軍用ホーロー器工場の経営に乗り出し、ゲットーのユダヤ人たちを働かせた。やがて彼は、ユダヤ人たちを強制収容所送りから救うのだった。
スティーヴン・スピルバーグ監督が、念願のアカデミー賞を受賞した大作。ナチスの収容所で命を落とした親族がいるスピルバーグは、監督料を返上してまでもこの映画の製作に取り組んだ。
オスカー・シンドラーを演じたリーアム・ニーソンは、この映画でスターとなり、ナチスの将校を演じたレイフ・ファインズも大きく羽ばたいた。さらにベン・キングズレーらの脇役の熱演も光っている。20世紀における歴史的な出来事を再現した記念碑的な作品といえるだろう。(アルジオン北村)
生々しく悲惨…。戦争の悲惨さを知るきっかけに。
★★★★★
この映画が上映された時、あまりのショックにしばらく呆然としました。赤い服の女の子。銃撃された片手の老人。等々…。歴史は繰り返される!だからこそ歴史を学べとはドイツ統一後の大統領ヴァイツゼッカーの言葉だったか。二度と戦争をしてはならないしさせてはならないと強く決意をしながら今回もじっくりと観ました。ショックが強い映画ではありますがぜひたくさんの方に観て頂きたいですね。最期、白黒からカラーになって当時の生存者たちがシンドラーの墓石に石を一つずつ置いていくシーンは印象的です。
ポーランドのクラフツで実際に起こった出来事です
★★★★★
主人公は酒好き女好きギャンブルが好きな人ですが、ある虐殺の光景を見て彼の行動は
1300人のユダヤ人を救うために奔走します。
最後に後悔するシーンは印象的ですね。
この映画は実際に体験した人たちの経験を通して描かれています。
この映画は史実ではなく、フィクションです。−−NYタイムズが暴露したこの映画の虚構
★☆☆☆☆
この映画は、全く持って史実ではありません。その事を、私は、ニューヨーク・タイムズの2004年11月24日の記事で知りました。同紙が2004年11月24日に掲載した、エロン大学の歴史家であるデイヴィッド・M・クロウ(David M. Crowe)教授へのインタビューの内容は衝撃的な物です。クロウ教授に依ると、この映画が描く出来事が有ったとされる時期に、シンドラーは、収容所所長であったアモン・ゲートへの贈賄によって刑務所に入れられており、この映画が描く様な活動を出来た訳が無いのです。その他、多くの矛盾を同教授は指摘しており、この映画を「実話」と錯覚する事は全くの間違いなのです。(詳しくは、ニューヨーク・タイムズ2004年11月24日に掲載されたクロウ教授へのインタビューをお読み下さい。)
この映画が、イスラエルの墓地の場面で終はる事が、イスラエル建国の美化である事は余りにも明らかです。プロパガンダは感動的である事の一例です。皆さん、もっと、冷徹に物事を見てはいかがでしょうか。この映画が、オスロ協定に基ずく中東和平交渉とそれによって起こったイスラエル・ブームの時期に公開された事は、はたして偶然だったのでしょうか?私は、スピルバーグ監督が好きですが、同監督が、フィクションを史実と錯覚させるこの作品を作った事を本当に残念に思ひます。
(西岡昌紀・内科医)
不朽の名作
★★★★★
この作品が、アカデミー賞をとったのは納得できる。
本当におこっていた残酷な事実が、60年もたったいまでも、リアルに残酷さが伝わってくる。私たちが、どれだけひどいことをしていたのかがこの映画を通して分かった。
是非、この映画をいろんな人に見せたい。
「アウシュヴィッツ」がフィクションだったら・・・
★★★☆☆
もう「歴史」になった感がありますが、「アウシュヴィッツ」には「捏造」などの疑惑が指摘されているのも事実です。史実に興味がある方は、ネットで調べてみることを薦めます。『アウシュヴィッツの争点』(木村愛二)、『ガス室の真実』(西岡昌紀)など。