「かんしゃく」は文楽を越えた!
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提灯屋については、提灯がもはや日常生活の中になくなっているので、もう少し、うまく説明があってもよかったのではないかと思います。ま、この問題は落語の抱える全般的問題でしょうけれども。
「かんしゃく」は、絶妙ですね。文楽師匠が枝葉を切って却って、人物表現をあまりに単純化してしまったのに対し、奥さんの実家でのやり取りを細かく表現することで、一夜にして、この金持ちの家の整理整頓が出来上がっていく伏線になっていると思います。
文楽師匠を越えたと断言できます。
あ、言うまでもなく、8代目ですよ。文楽師匠というのは。