インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

神々の世界(下)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
読み通すのは骨が折れますが、新しい視点も提供しています ★★★☆☆
私小説風の旅行記が好きな方には、延々と続く日記物語も苦にならないでしょうが、学術的発見を期待して読む方は、うんざりするかもしれません。

前作「神々の指紋」では、個人的な空想を思いっきり膨らませて、SF小説のようなロマンが漂っていた反面で、科学分析を軽視した為、根拠薄弱な点を非難されたようです。本作では、実地検証や科学分析を重視し、慎重に議論を進めています。

微かなヒントを頼りに、推理を巡らせていく思考から、学会の定説を覆す発見が導かれるのかもしれません。その推理の過程を読者にも味わせたくて、延々と日記を書き綴ったのでしょうか?

圧巻は、氷河期の終わりに起きた氷河の崩壊と、海へ向かう壊滅的大洪水、海に達した時に起こる津波、海面上昇、これらが各大陸で起きたときの状景を語るところです。ナルホド、こんな事が起きたら、それまでの生活環境は一瞬にして壊滅するでしょう。各大陸の文明は、その後で再構築されたものかもしれないと思いました。

上巻では、日本の海底遺跡に触れた部分はわずかで、主にインドの古代文明やメソポタミア文明を中心に語っています。
海洋考古学という希望 ★★★★★
 七百頁のそれも前半だけしか読み終わらずに一言言うのもあり得ない話だが、著者ハンコックの関心は当初より一万年前の失われた文明に向けられていて今回は特に氷河期の終焉に伴う数千年ごとの三度の海面上昇による洪水によって埋もれた文明を追っている。日本の与那国島を初め印パ間の沿岸地帯が議論の中心だ。一万五千年前、一万千年前、そして八千年前という丁度数千年ごとの氷河融解による洪水はその都度、河川の周囲に発展していた古代文明を数十メートル、百数十メートルの海水が覆ったはずだ。その結果、世界では神話と宗教という形で洪水物語が一様に残され、ピラミッド建築という洪水により埋没した祖先の文明の追悼が大規模な祭祀として実施された。ハンコックは文明以前の文明の起源を探究し、人類の究極的な謎に迫ろうとしている。
 問題は、到底現代の技術でさえ及びもつかない巨大建築と宗教意識、物語能力を身に付けていた古代人が、超古代人、と言って悪ければ第三次洪水以前の古代人、第二次洪水以前の古代人、第一次洪水以前の古代人とそれぞれ分類されるだろう数千年に渉る文明が滅亡した文明より先なのか、ということである。実は、それらの太古人の方がもっと高度かも知れない、ハンコックはそれに気付いていて、気付いている故に全く不整備の海洋考古学の今後の発展が如何に重要な問題を孕んでいるか、を説いている。彼は今や伝道師だ。差し当たりは彼の知的にスリリングかつエキサイティングな探究に付いていくことが何より楽しいだろう。しかし、問題の行き着く先、結果として何が見えてくるか、歴史はひっくり返されねばならず、〈意識に直接作用する人格的存在〉の問題というあの幾ら議論しても微妙すぎて疲れ果ててしまうあの問題に、決定的な手かがりが与えられるか、それとも、止め処ない泥沼に入ってしまうか、そういう一か八かの場面がいずれ訪れるということだ。
ハンコックは現代のシュリーマン、あるいはヘディンとなれるか? ★★★★☆
 海の中に、超古代文明の遺跡が眠っている。海面が下降していた氷河期、高度な文明を築き上げた人々がいた。その後海面の上昇に伴って彼らの建設した遺跡は海の中に沈んでいった。氷河期に、陸地になった場所を歩いて移動したという考え方は昔からあった。だが、その陸地になった場所に都市を築いたという考えは不思議となかった。著者はその可能性に目をつけた。中にはまったく見当はずれのものもあるだろう。しかし、著者のこのフィールドワークは必ず実を結ぶことを信じる。
fabulous!! ★★★★★
"For me it is an underworld,an ancient domain of forgotten ancestors"(666p)
ハンコック氏が訴えたいこととは、つまりこのことである。この姿勢は終始一貫して流れている。
 一般の見解では、文明は今からおよそ5000年前にメソポタミアで発生したといわれているが、著者はそれよりももっと以前から文明が世界各地で生じていたのではないかと考えている。そして、その名残が現在海底に静かに眠っているのだと結論に導く。
 
 95年に「神々の指紋」を出版して以来、学者達からその真偽について酷評された後、あえてそれを自ら立証するために今回この作品に挑んだという。そしてインド沿岸の海底から約9500年前の人工建築物を発見するに至った。
また、その他にマルタ、キューバ沿岸(エドガー・ケーシーが予言したことで有名)、台湾、そして琉球へと話は続いていく。その途中に挟まれた古地図の話も興味深く面白い。
日本では、縄文人について独自の視点でその足跡を追っていく。実際、日本人である自分でも知らないことが多くあり勉強になった。

 内容ももちろんだが、驚くべきはハンコック氏の活動力と、飽くなき探究心である。50歳を越えて何百回とダイビングし、世界各地をフィールドワークして回ることは容易ではない。そこが先ずなによりも尊敬すべきところだろう。それと何に対してもopen-mindである姿勢だろう。
神話、民間伝承、地元の漁師など、一見当てになりなさそうなものでも興味深く調査するその姿勢である。

最初は、仮説ばかりが目立ち退屈に思えたが、いつの間にか魅了されていた。非常に面白い作品だった。
 

「神々の指紋」と同じぐらい買い! ★★★★☆
 GHのほかの著書と同様,少年の頃にエーリッヒ・F・デニケンの本や雑誌「ムー」に心ときめいた人には至福の読書タイムを提供してくれる本です。リアルなSFとして読むのもよし,「21世紀のガリレオ」(それでも地球は回っている…)の論文として読むのもよし…

 ところで,中国地方以遠の西日本の人は,カーナビに出てくる「神籠石」を自分の足で訪ねてみて下さい。絶対日本にも南米のケツァコアトルと同じ「巨石文明の使徒」が来ていたと思ってしまいますから。
 早く新装版か文庫本を出して下さい。ハードカバーは重すぎます。