清涼感溢れるギターと繊細なピアノが印象的。
★★★★☆
オハイオのクリスチャン・ポップ・パンクの6th。
ポジティブなフィーリング溢れる良質なメロディー、丁寧に練られたアレンジ、
タイトなアンサンブルといったこれまでの持ち味は本作でも健在。
相違点としてはパンキッシュなエッジのたったギターサウンドがやや後退し、
代わりにアコースティックギターや清涼感溢れるカッティングギターが前面に出てきた。
エモいメロディが増えピアノやアコースティックギターが耳に残るようになったことにより、
MaeやJimmy Eat Worldといったemoバンドをより感じさせるようになった。
相変わらずの良質メロディーセンスと多彩なアレンジがやはり素晴らしく、
繰り返し聞いても飽きのこない丁寧なつくりがいかにも彼ららしい。
アップテンポで軽快なM-1、2、5、7、13は十八番だが、今作ではまるでMaeを思わせる
ピアノエモなM-6、8、15あたりが美しく印象的。
彼らには珍しいM-9、11、12、Linoleumみたいな(笑)M-14なんかも
アルバム全体のいい感じのスパイスになってる。
日本で知名度が今ひとつなのは実にもったいない。
良質なサウンドをつくるバンドなので、よりたくさんの人に是非聴いてもらいたいです。
余談ですがカバー・アートは写真だと思ったらドローイングでした。
ヴォーカルのMattのおじさんの作品だそうです。