まず印象に残るのは、すでに S.E.N.S の代表曲にもなっている「2. レクイエム~行ってしまった朝~」と「6. 風のように~メインテーマ~」でしょうか。けれども、11th アルバム「人と時と風の中へ」同様、ほぼアコースティックな曲で固められたこの作品には、優れた曲が多く、「12 .追憶」とそのヴァリエーション「9. 想い」、また、「風のように」のヴァリエーション「3. 明日の風」「4. 風のように (Guitar Version)」も優しく心に響きます。
全体的にメロディの美しい、澄んだ曲調のものが多く、どんなときに聴いても優しい気持ちになることができます。S.E.N.S の作曲ではありませんが、「8. 主よ、人の望みの喜びよ」や「10. TRUE LOVE (Instrumental Vesion)」の編曲、このアルバムで唯一、シンセをメインに置いている「11. 時間の階段」も聴き逃せません。
もちろん、S.E.N.S のアルバムは、どれもそうなのですが、単純にサウンドトラックと捉えるのはもったいない、一つのアルバムとして十分に味わうことのできる名盤です。