光溢れるブラジル音楽の真髄、アコースティックMPBの金字塔
★★★★★
ブラジルの女性SSWのトップランナーにしてバリバリ現役の才女が
80年と81年に発表した2枚のアルバムをカップリングした
質・量共に非の打ち所の無い2in1にしてアコースティックMPBの金字塔!
購入時はSOUL/RARE GROOVE系からミックスできるブラジルものを漁ってた
時期で真の意味ではこの作品の良さを理解して無かったな〜。
タイトル曲M-1「フェミニーナ」からして、なんとも軽快で幸福感に満ちていることか。
いわゆるボサノヴァではないのですがサブダージというブラジル音楽だけに宿る
情感が見事にパッケージされているね。M-7「子供のようなあなた」は
個人的にもアルバム中屈指。が、何を置いても必聴は高速に展開する
アコースティックサンバM-9「オグンの村」は最後まで完璧!
メロディとジョイスの透き通りつつも聡明な声との相性がハマリます。
良いブラジル音楽聴くといつも思うけど、ボッサにしろMPBにしろ
ポルトガル語で歌ってこそその美しさを発揮するというか、
そのために作られているんだなあと改めて思います。
ジョイス1980/81年作を2in1
★★★★★
70年代のジョイスはなにしてたんだろ、という疑問に、本作のライナーが答えてくれる。
1980年に録音された「フェミニーナ」(本CDの前半)は、実に11年ぶりのブラジル録音の純リーダー作だったとか。
なるほど。あれこれ探してもリーダー作が見つからなかったはずだ。
本作の前年。エリス・レジーナが、本作にも収められている「或る女」をタイトル・トラックとして録音(そのアルバムはエリス最高傑作の一枚だった)。その他にもいろんなアーティストが彼女の作品を取り上げ、機は熟していたらしい。
ここでのジョイスはブランク(?)をものともせず、大変すばらしい歌声とギター演奏、そしてオリジナル楽曲を披露してくれている。
フェミニズム云々という視点は、男の自分にとっては良く分からない。あるいは、女性の耳とはかなり異なった音楽を僕の耳は聴いているのかもしれないが…とにかく、「フェミニーナ」、そして翌年の「水と光」は、とても美しく穏やかで、シアワセにさせてくれる音楽空間に満ち溢れている。
こんな傑作が2in1で、すごくお買い得感もある。
ただ、ジャケット写真ですが。「フェミニーナ」はとってもいいんですけど、「水と光」の方はどうしちまったんでしょ? 敢えて、素顔の自分を晒す、というコンセプトなのか…?
とっても良い音かと・・・
★★★★★
音楽って単純に聴いたときに気持ちが音に向かったときに感動するものなのかなって思います。そこらへんから考えると、このCDは最高です。小さい音量でBGM的に流しても大きい音量で音楽を主役にしてやっても抜群!ブラジルの音はこれだから最高でヤミツキです。
ジョイス最高傑作
★★★★★
曲調の爽やかさで気づかなくなってしまうが、難しい曲ぞろいなのに、ジョイスは驚くほどギターが上手い。
それ以上に、彼女の精神世界を反映した内省的な歌詞を、彼女のソングライティング、正確無比なギター、澄んだ声で見事に美しいブラジル音楽へと昇華させている。
音だけで、週末の朝に聴くもよいし、夜じっくり歌詞とともに聴くのもよい。ジョイスの才能が如何なく発揮された傑作。
透き通るような歌声
★★★★★
瑞々しい歌声。透き通るような歌声。聴いていると心が洗われます。
全曲、素晴らしい!あと、オリジナルレコードだと音圧があって音すごくいいですね。