マスト!なくならないうちに。
★★★★★
「ベスト盤しか持っていない」という人には、逆に
嬉しい企画ボックス。「There Goes My Baby」など
超有名曲が抜けているという難点はあるけれども
アルバム単位で聴けるなんて、とても贅沢。itune
世代には「CD一枚が短い」なんて言われそうだけれど
アナログシングルで曲を聴く感覚だった世代にとっては
逆に便利だったりする。EU盤で、紙ジャケと言えなくも
ない程度のスリーブやレーベルは多少貧相ではあるけれど
この値段です、許しましょう。内容ホント良いですから。
1,2枚目はクライド・マクファター時代の録音。1枚目
なんかはバラード系多めだが、B面にあたる最後の数曲や
2枚目「ルビー・ベイビー」「ドリップ・ドロップ」
なんかはホント、何度聴いても最高。リーバー・ストーラー
の仕事が光り始めるのもこの時期から。3枚目からはベン・
E・キング以降、正直言うとほぼ別のグループ時代だけども
これはこれで別モノと思って聴くと良い。ポーマス=
シャーマンの曲と異国情緒が光る3枚目、バカラックや
ゴフィン=キング、マン=ウェル、バリー=グリニッチなど
ソングライターの仕事が光る60年代R&B期の4,5枚目も
聴き込むとそれなりに良くなるから不思議。
ホントにマストです。買っといたほうがいいですよ!