とっても良かった。
★★★★★
迷宮入りの事件を調べる為に結成された
永尋掛かり、通称”戻り舟”第3弾。
今回は、子供のかどわかし事件に遭遇。
同僚の河野の推察によって、
事件は一過性のものではなく、
かどわかしをなりわいとする者たちによって長年行われてきた疑いが浮上して...
今回もとってもおもしろかった。
主役である伝次郎サンが、かっこよいおじいちゃんです。
本人はおじいちゃんとか言われるとすっごく怒るでしょうけど。
伝次郎さん。
無茶もする、ずうずうしくもあり我も通す。
でも何より、悪を憎んでいて正義があり芯が通ってる。
その男気や優しさや、
弱さや時に使い分けるずるさ、人間らしさがとっても良いです。
話ももちろん面白いんですが、
出てくる人がみんなクセがあったり個性があったり、
でも底辺はみんな真っ直ぐに真っ当で、
思わず笑ったり涙ぐんだり。
生き生きとした人情が読み取れる素晴らしいお話でした。
孫の正次郎もちょっとづつしっかりしてきて
伝次郎サンのふてぶてしさを受け継いできてる様子が
微笑ましい。
読み終わってすぐまた続きが待ち遠しいです。