あちこちの土地に、どういう特産品(草木虫魚石)があってどういう効用があるか、なんかが書いてあるのだが、あちこちの土地にどういう化物がいるかも書いてあって、これさえ読んでおけばどんな怪物にあっても大丈夫、というスグレ物。
何しろ中国人、およそ人間に思い付けそうな怪物・怪人ネタはほとんど網羅されてる。いつか流行った人面犬や人面牛も当然いる。しかも
「赤ん坊のような声で泣き、よく人を食らう」
など淡泊な解説+詳細な挿絵(こいつが絶品)付き。
しかし実は「平凡社 中国の古典シリーズ」の方で読んだ。
これには一冊に『山海経』の他に『列仙伝』『神仙伝』(中国歴代の仙人の伝記)『抱朴子』(これであなたも仙人になれる!というマニュアルだ)がついてくるので、お買い得だった。