分かりやすいいい本でした。
★★★★★
オールカラーで分かりやすい表やイラストが多く視覚的に見やすい編集となっています。
特に免疫力を上げる食べ物のところは見開き丸々一つの食材に迫っており、かつ科学的で参考になります。全体的には風邪からガンを含めた「いかに予防するか」に力点がおかれており、バランスのとれた食・運動がその主張となってます。個人的にはそれプラスよき会話と笑いが病気の予防であり健康の秘訣なんだろうと思ったりもします。
食材の性質もさることながら、この本を読んで参考になったのは、前半の生物学の紹介のところでありまして、p22の自律神経のバランスを欠いた状態、つまり交感神経優位派はガンや糖尿等々に、副交感神経優位派はアトピーに花粉症等々にかかりやすいというところ。私流に解釈すれば前者に必要なのは落ち着きを、後者に必要なのは活発さを、というものだと思います。私は後者で、確かに人生を振り返って非活発なとき(通年低体温)は花粉症にかかって、活発になる(通年普通の体温)とほとんど患ってないというのを思い出します。その他便秘からの脱却法や食材の調理法と幅広く紹介されており、参考になります。
腸の重要性は最近有名な新谷さんで学び、免疫学の基本をこの本で学びました。いい本だと思います。しかし健康法の最高峰は石原氏の「半断食」でしょう。石原氏の著書の方が説得力に富んでいます。一読の価値あり。