大概、理論書を読むと、読んでいくうちに理解したと錯覚して復習などを怠ってしまう。
しかし音楽理論なんかは前の事項がしっかり理解できないとこんがらがってしまうものなのだ。
その点この本は、コードやスケールの説明が頭の中でぐちゃぐちゃになる前に、
定期テストという形で復習もおぎなってくれる。
確かに音楽理論の面で省略した部分はいくらかあると思う。
しかしこの本を勉強した後、さらに踏み込んだ理論を勉強すればそれらは補える。
複雑で嫌になる音楽理論の、入りやすい入り口としてこの本はすばらしいのだ。
内容は、【エレキベーシストで必要な知識という事を前提に】音楽理論の基礎の中の基礎の部分から丁寧に解説してくれているので、ベーシストならどなたでも分かるように設計されている。章末には「定期試験」と題した確認問題が収録されているので、自分がどれだけ知識を吸収できたのか確認できる。
「コピーバンドでエレキベースを担当していて、コピ!ーはばっちりだけど、理論・オリジナルなんてさっぱり」という方におすすめである。