我々は今大量生産製品に囲まれている。伝統的な「大企業」の解釈は「大量生産製品を売る会社」である。マスメディアはその知名度に反して大企業の孫請け程度の規模しかない。この書物の扱った時代のすぐ後、20世紀の後半は大量生産品を売るための外注下請けとしてマスメディアが利用された時代だった。一次産品を原料として高度な「金物」を大衆に製造販売するのが大企業である。でも大衆はどこに? マスメディアはヒトを原料にして大衆の製造を担当した。それまで大衆などというものはなかった。紙面や放送時間は記事や番組のためなどではなく、企業広告のための枠・乗り物だった。あまつさえ記事や番組は「大衆製造」のために意図的に「低劣」にする必要があった。大衆は「自分がちょっと上」意識によって大衆となり、目的は十分に達成された。「お客様は神様です」と言ったのは芸人だが、これを今もって信じている者は大衆である。ただし、相当恥ずかしい。芸の低劣は、それを営業する精神の低劣を意味しない。当たり前だが台本は演じるものであって信じるものではないし、芸人は宣教師ではないから信じていないことを言って良い(宣教師は信じているなら何を言っても良い)。だったらメディアは発信者と受信者の間の「空虚」なのか? 一方で、金持に対する嫉妬表明は別の大衆になるだけの話だし、「世界で一つだけの花」のフリまねを客席一斉にしている内は歌詞をちゃんと聴いているとは言わない。やっぱりメディアは不滅とも言えそうだ。著者には、この辺の現在と未来を、得意の考証とともに (たぶん100倍の分量が必要だが)期待したい。
1)ベルリンオリンピックでは映画「民族の祭典」と並行して、大砲のようなテレビカメラによって、オリンピックが中継さえていた。当然「幻の東京オリンピック」でも実用化する方向で技術検討が官民で行われていた。
2)テレビ・ラジオは、直接的な「政治宣伝」より大衆をひきつけるには「娯楽」の方が向いていることがすでにわかっており。日本料理「蕪のあんかけ」を紹介する料理番組、ドイツ版 「パンチでデート」がすでに存在した。
3)(ドイツでは)ラジオにおける情報発信(送信)は法律により抑制され、受動的なリスナーが作られた。-アマチュア無線は育たなかった-ドイツはラジオ普及において、「フォルクス・ワーゲン」ならぬ「国民ラジオ」をスペックを決めて安価に国民に提供する施策を行っていた。
4)パンチカードは国勢調査に使われ、従来非常に時間がかかった作業を著しく短縮した。すなわち、ユダヤ人割り出しに寄与した。
5)「火葬」を導入し、さらに個々の墓標を廃して、共同の聖堂を作って、「散骨」して死後の人間の個性を抹殺する方針があった。-実現はしなかった-
4)5)が意外で、私にとっては新発見。
新書版の限界ですが、もう少し掘り下げて読みたかったのと、日本に及ぼした影響に言及していただけると非常に参考になると思います。
-テレビ・ラジオについては日本の状況も記述してあります-
筆者はベルリンで研究したいたこともあって,特にナチスが,これらメディアをどう利用したのかを多く述べ,これらメディアを批判的に捉えている。しかし,なぜ批判するのかの論拠は,人の生は一回性のものだから統制はよくない,と,ナチスだから,とくらいで,一般道徳を語る論拠としては納得できても,なぜメディア批判なのかの論拠としては,私は納得しきれなかった。
とはいえ,ラジオが発明当初,送信も可能な無線機であったのに,大衆への普及は受信専用機としてであった,という“受動的受信者としての大衆生産”の指摘は,現代のユビキタスコンピューティングの普及にも似た構図であり,興味をもった。
そそられるタイトルに対応する一貫した論拠を持って全体が構成されていれば,もっと説得力があったろうにと,少々歯がゆい感を私に残した。
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