表紙に惹かれてジャケ買い！なんか名前聞いたことあるなぁと思ってたらBL作家さんでしたか。
キラッキラし過ぎてない絵柄や必要最低限のトーンで表現してる雰囲気はすごくツボで好み。
安心して読めるデッサンというか、自然な、とても描きなれてる上手さに惚れました。
が、しかし･･･話の展開が･･･（笑
ほかの作品のレビューでも見られるように、どうにもブツ切りなストーリーとか、
設定を生かしきれてないあたりとか･･･
3巻分ぐらいのストーリーや設定を、無理やり1巻に収めたような読後感。
「・・・ん？これって2巻でる？」と感じるのは、作者も雑誌も分かってないからなのか。
ってゆーか雑誌がWingsっていうのも、ものすごくビックリ（笑
設定はすごく好きなんです。表紙右の人が民俗学者で、ちょっとホラーでドキドキするシーンもあり、
だけどコミカルでもある。（ちなみに三人の名前が田中・佐藤・鈴木ｗｗ）
キャラも、表紙の真ん中の女の子のツンデレ具合とかかなり可愛くてイイんです。
でもやっぱり、茶道の話を最初にバーンとやったからそれを絡ませた展開を期待したのにそうでもなく、
主人公の男の子（表紙左）がDJっぽいことやってるのも、キャラを立たせようと無理やり説明してる風で；；
中盤は女の子（真ん中）のもう亡くなってしまったお母さん（表紙右のお姉さん）の話ですが、
「？？？」となる行動（とくに鈴木先生（表紙右）の失踪とか）が多く
設定はすごく好きなので、できれば腰をすえて読めるカンジの続編を期待します＾＾；

ホラーというよりも伝奇的な雰囲気。
カラーよりもモノクロ、ハイビジョンよりアナログ。
先へと進む周りとは流れが違う空間ってあるのかもしれないな、と思った。

一巻で完結せずに、何巻かで一話一話伝奇ものを丁寧に表現するのがこの話にあっている気がした。(本誌で連載があるようだし、その話はぜひ何巻か連載してほしい)
絵柄がよく言えばほんわかして、悪く言えば薄いけど、そこが話とすごくあってる。
日本の怪談のようでファンタジー。
気になったらぜひ。