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月館の殺人 (下)  

価格: ¥1,260
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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絵柄はかわいいので、ストーリーとアンマッチ。 しかしこれが効果的。 かえって怖い。 ★★★★★
下巻は舞台を特急「幻夜」から月館に映して、
物語が進みます。

ここからが陰惨な話。
絵柄はかわいいので、ストーリーとアンマッチ。
しかしこれが効果的。
かえって怖い。
よくできています。

後半は犯人探し。
何となく犯行に関わった人物は特定されてきます。
ただ最後に残る謎は。。。
この辺が読みどころ。

後半の展開をもうちょっと端折れたら最高の作品だと思います。
鉄を楽しむ作品 ★★★☆☆
ミステリーとしては、かなりひどいものです。
なんといっても、犯人。
これについて語るとネタバレになるので、語れませんが、その犯人はだめだろう…、という犯人でした。

しかし、テツについては面白かった。
なかなか表に出ないテツが詳細に描かれ、途中で、テツについて批判的な部分を見せたかと思うと、最後はテツを養護しているというみごとな内容。

テツをひたすら楽しむ作品です。
意外な展開にワクワク ★★★★★
天涯孤独の少女が唯一血縁である祖父に会いに行く…。昔、アニメで見た世界名作劇場みたいな話カナなんて思ってしまいました。しかし、読んでみると思いっきり意外な展開でした。

同乗者は風変わりな人達ばかり…。
主人公の空海は勝手に夢見がちな勘違い…。
そんな最中にアガサ・クリスティばり殺人事件。

まったく関連性のない事柄が徐々に一本の線に繋がっていく様はとても見ごたえがあります。所々でギャクを散りばめて。
ラストでは天涯孤独の空海は“目的と仲間?”を手にすることができてよかったです。下巻の最終のページで空海と風変わりな仲間達のイラスト、あんな風になるんでしょーね。
鉄道ミステリならぬ「テツ道ミステリ」 ★★★★☆

シリアスな絵柄のキャラに、ちぐはぐな言動をさせる
ことで、オフビートな味わいを醸しだす佐々木倫子と、

ゴシック的な道具立てを用いて、非日常の空間を創り出し、
その世界観に裏打ちされたトリックを仕組むことで、読者を
欺瞞していく綾辻行人――。


以上のように、作風がまったく異なる人気作家のコラボには、
賛否両論さまざまあるでしょうが、企画自体が一種のお祭り
なのですから、野暮は言わず、素直に楽しみたいものです。


さて、以下は本作のミステリ部分について、少し言及してみます。

本作は鉄道ミステリという触れ込みだったのですが、それを巧みに利用することで、
じつに綾辻行人らしい、作品の世界観をひっくり返すトリックが仕組まれています。
(ヒロインが電車に乗ったことがないという設定も、このトリックを成立させるため)

また、犯人を容疑者圏外に逃がすテクニックにも、綾辻行人お得意の手筋が
認められるのですが、そのための伏線も抜かりなく、フェアに張られています。


ヒロインや他の登場人物が身につけていた腕時計の描写、そして時折挿入される、
ヒロインに親の死が告げられた際の情景(ドアを開ける手)のフラッシュバック――。


奇矯なテツヲタの描写や、彼らが繰り広げるドタバタ劇の合間に、視覚情報を
伝達できる漫画というメディア特有の手がかりが巧妙に提示されているのです。



▽付記

 いかにも綾辻キャラっぽい“薄幸の美少女”を描くにあたり、
 佐々木さんは、ずいぶんテレているように感じましたw




しゃしゃり出る編集者の弊害 ★☆☆☆☆
小学館のIKKIは編集長が鉄道マニアで、同誌の「鉄子の旅」に飽き足らず、佐々木倫子にまで鉄オタ漫画を描かせたという代物。「動物のお医者さん」の文庫で綾辻さんが解説を書かれていたので、綾辻さんに白羽の矢が立ったと思われる。

佐々木さんが小学館に移ってから良くなったのは、画力だけ。
キャラが一列に並んで叫びまくる様は、見るに耐えない学芸会のよう。
「おたんこナース」以降、佐々木漫画はモノローグや台詞が減り、語らなくなってしまった。
この作品からも描き手の思想は感じられず、取材の成果や編集者の趣味ばかりが鼻につく。

「おたんこ」後半で破綻→「Heaven?」で何かに諦観→「月館」で何かを放棄→「チャンネルはそのまま!」で完全に小学館らしい企画もの作家へ・・・という感じ。悲しい。