「キング・オブ・ローズ」の異名をとるピーター・ビールズは、世界一評価の高いバラ栽培家で、この本は彼の50年の経験と知識を蒸留して凝縮したエッセンスのような1冊だ。美しい写真とともにどのページにも、バラ園造りや手入れの仕方、栽培方法に関して、ビールズの数十年にわたる世界一美しいバラの品種改良や販売に基づいた、ほかでは見られないアドバイスが掲載されている。
バラには予算や庭のスタイルにあった種類があるが、この本は最適なバラ選びにはぴったりだ。鉢植えに適したミニバラから大きく伸びていくツルバラまで、バラにはいろいろなサイズがある。この本では、まずバラを6つのグループに分け、グループごとに優れた品種を紹介する。ピーター・ビールズはそれぞれのバラについて最良の造園例を示し、それぞれの良い点と悪い点について解説し、手入れの仕方を教える。ところどころに、個人的な考察や、バラとの付き合いや著名な造園家や大物の品種改良家についての思い出など、ビールズの魅力的で興味深いエッセイが収録されている。
巻末には、満開の状態のバラを接写でとらえたフルカラーの写真と、詳細な解説、栽培のアドバイス、耐寒性、手入れや栽培方法、害虫や病気に関する情報を含む、百科事典的な索引が付いている。ピーター・ビールズの手によるこの贅沢な本は、この先何年も、バラ栽培の入門書の決定版となるだろう。
圧倒される美しさ、愛情こもった解説
★★★★★
最初は、美しい写真が見られればいいや…。と、この本を購入しました。が、びっしり(英語が苦手な私にとってはそう見えました。)書かれた英文をなんとか読みたいと思い、辞書を片手に読んでみると、‘ああ、さすがはピーターさんだ’と思い知らされました。
丁寧な解説はもとより、‘このバラはこんなことに弱いんだ’というような、彼の厳しい評価が載っています。
本当に購入して良かった。ハードカバーのしっかりした、いつもそばに置いておきたいような本です。
さすが、ピータービールズさんですね。
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とても、綺麗なバラの写真に魅了されてしまいます。各カテゴリーごとにわけられていて英語が解らなくとも楽しめる一冊です。
写真の綺麗さはもとより、ガーデンのバラとほかの草花とのコントラストが楽しめました。自分の庭に取り入れたい色彩の美しさが楽しめます。ハードカバーでしっかりとした本は、永久保存したい一冊です。
薔薇の愛好家としては・・・
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狭い敷地で一応ガーデニングもどきのことをしています。基本的コンセプトは、イングリッシュガーデン。
当然、芝と薔薇が必需品です。
芝の方は、小生が、ケンタッキーブルーグラスを中心になるべく年中緑を保つよう努力しています。
四季折々の花はプランターで育てて、煉瓦を組んだ花壇に移してます。
薔薇の方は妻の担当で、いろいろな種類をそろえてきました。ま、さし当たって門柱を薔薇のつる薔薇のアーチにし、僕の好みでオールマンブラザースの名曲「ジェシカ」と同じ名前の種類を今丹精しています。
もちろん、この本に紹介されているような、多彩な薔薇の種類をそろえるわけには行きませんが、我家にも、20種くらいの薔薇があります。これをさらに充実させるために、この本は実に参考になりました。
願わくば、もっと広い庭の造れる田舎に引き込みたい。