インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

「エロイカより愛をこめて」の創りかた (マガジンハウス文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: マガジンハウス
Amazon.co.jpで確認
少女漫画をより楽しく深く理解してもらうための、作者直伝の虎の巻になるようにと ★★★★★
 「エロイカより愛をこめて」のキャラクターのモデルになった人たち、
青池保子先生の生い立ちや家族の事、
アシスタントさんたちとのエピソード、取材旅行など
多岐に渡った題材のエッセイ集。
 ストイックで男らしいキャラクター達が小さいころのご実家記憶からというエピソードや「エーベルバッハ少佐」のモデルになった義兄さんのお話。
 「エロイカ」の登場人物たちの若い頃の書き下ろしイラストもたくさん入っていて、楽しい本。
 特にドイツ軍の雑誌に載った「エロイカより愛をこめて」の記事など、驚くようなエピソードもあってとても面白かったです。 
新たに加筆された文庫版の「あとがき」 ★★★★★
2005年既刊の単行本の文庫版。
内容そのものの面白さは単行本のレビューにまかせるとして、
この文庫版に新たに加筆された11ページにわたる
作者の「文庫版あとがき」。

青池氏は2008年に還暦を迎えている。

2005年に発行されたこの本のエッセイを書いたきっかけも、
還暦までのこの4年間にあったさまざまな出来事---
エル・アルコンの宝塚舞台化、
エロイカぬり絵発売、
「アルカサル」の13年越しの完結、
そして故郷下関での「少女マンガ3人展」…

青池氏ご自身で残り少ないであろう作家人生を自覚され、
還暦という区切りの前に「やれることは出来るだけやっておこう」という
思いで取り組まれたことなのだと知って、
それら出来事をリアルタイムで追ってこれたファンとしては
感慨深い思いになった。

“最後のロマン派”などという言葉を聞くと、
昔からエロイカを知る者としては、時代が変わりつつある事を再認識する。

そして相変わらず文章が上手い。
エーベルバッハ少佐のイメージにもなったという元航空自衛隊の
義兄さんの死に触れている下りは、思わず引き込まれてしまった。

成熟した作家の作品の発表の頻度は、低くてもいい。
お体大切に、可能な限り作品を発表し続けてほしい。
ファンは見守っていますから。
ファン必需品の1冊 ★★★★★
一言でいえば、「青池保子先生の創りかた」でしょう!
先生のデビューの話やアシスタントの謎の話など、fanにはたまりません。
もちろんエロイカの話も盛りだくさんです。
個人的には、まさしくエロイカの原型であるレッド・ツェッぺリン(Zepp)の第2章です。
○○年前、ロバート・プラントをみて伯爵を重ね、ジミー・ペイジをみてジェイムズ君と呼び・・・。もちろん、ボーナムも。
「人は死すともキャラクターは生きながらえる」先生のこの言葉には胸がつまりました。

エロイカのおなじみである、NATO情報部のメンバー・ミーシャに白クマ・英情報部・そして当然、エーベルバッハ少佐。にぎやかに出てきます。Zの話もね。

制作プロセスではノートへの書きつけや、ホラー話も。そして随所にイラストが!!
時間を忘れて読んでしまうこと、約束します。
エロイカを知り尽くしているという方、これを読めば、まだまだとわかります。アラスカに飛ばされぬよう、しっかと読みましょう!!

あとがきに関しては、すばらしいレビューがありますので、書きませんが、
「人生の秋の季節の到来です。」とありますが、秋は実のりの季節でもあります。
心穏やかにマイペースで、これからも描き続けてください。



今頃・・・ですが、見つけて大喜び♪ ★★★★★
 たまたま暇つぶしで手にとったのがこの『エロイカより愛をこめて』(『第7話・ハレルヤエクスプレス』連載当時)。
以来、少佐とエロイカの織り成すグローバルな物語に魅せられ続けました。
主人公が北大西洋条約機構に属するドイツ軍の情報将校、背景が東西冷戦というそれまでの少女漫画の常識を覆す設定。
大胆なストーリーとそれを支える徹底的リサーチ&作画の巧さ!
かと思えば、少佐とエロイカのからみを中心に腹筋が鍛えられるほど笑わせられる♪

 とすれば、こんな名作を世に送り出した青池保子さんってどんな人?
当然、作者自身や『エロイカ』創作秘話に関心が向きますが、その数々の疑問が一挙に解消される一冊!近年は英語版・中国語版も出版され『エロイカ』人気が国境を越えているとか、『エロイカ』の記事がドイツ連邦軍の雑誌に掲載されて大反響だったとか・・・エロイカファンには嬉しいニュースも聞かれます♪
 この単行本が2005年に既刊であったとはうかつにも文庫本を購入してから知りました。単行本にも多くのレビューが寄せられています。両方並んでたら悩ましいですが、当然ながら軽量&リーズナブルが文庫本の良いところ。数日前に店頭で見つけて即レジへ直行。直後に乗った電車で読みふけりました。
文庫版は構想段階の手書きの文字が小さくて読みづらいのですが、他は問題なしです。 
一流の漫画家は一流の文章家という証明 ★★★★★
何がすごいかと言うと、文章のうまさです。本業は漫画家なので
絵が上手いのは驚きません。しかし、文章が上手いし、読ませる内容です。
下手なエッセイストなど問題にならない面白さです。
楽屋落ちのネタなどはもちろんですが、著者が生きてきた人生が何ともいえず勇気を与えてくれます。
大型店に行っておびただしいマンガコミックスを見るたびに、10年後まで読まれる作品は何%だろうかと思ってしまう現状で、
長年にわたり傑作を生み出してきた、まるで少佐のような筋金入り仕事人間の凄まじさも理解できる一冊です。
これからも名作を発表していただける事を期待しています。