モリエール時代の医者について
★★★★★
モリエールは医者をコケにした作品を多く書いており、彼自身医者をまったく信用せず結核を患っていたにもかかわらず死ぬまで医者の診察を受けることを拒みましたが、実際に当時のヨーロッパにおける医療技術は大変に低く、この作品で取り上げている内容はまんざら間違いではありません。
よく時代劇で『オランダ医学を学んだ医者』が出てくると、進んだ技術を持っていたかのようなイメージがありますが、こと治療技術に関して言えばチャングムの方がよっぽど優れていたようです。
そのぐらいに差し引いてモリエールの作品を読まないと今ひとつ実感が持てないかもしれません。
その他モリエールの医者関係の作品としては『恋は医者』『病は気から』などがあります。