コーパスの魅力がわかる!ーこの本の「タイトル」からは予想できない
★★★★★
このようなタイトルの英語の本はあふれています。「買わなきゃ良かった」という本が多い。しかし、この本はそうした<予想が外れる>すばらしい本です。最高にうれしかったので紹介します。
①参考文献、引用文献がきちんと紹介されている
新書版では参考文献や引用文献を紹介しない本が本当に多い。しかし、この本は違います。この点からもこの本(晴山さん)は信頼できます。
②コーパスの入門
コーパスの成果がいよいよ英語教育で生かされる〈入門的役割〉をこの本はしています。学者が使うコーパス資料ではなく、今学んでいる人にすぐ役立つように「教材加工」をしています。例をあげてみましょう。
[問題]「会話の中で一番話題に出てくる曜日は? 一番人気のない曜日は?」
答えは書きませんので読んでみて下さい。もちろん、その引用文献も紹介されています。
③動詞を多面的に見る
英語史から、文型論から、語彙論から話題を提供しています。教材作りの素材が満載です。晴山さんの経歴欄に「英語教育研究家」とありますが、その通りだと思います。