パルパティーンの魔の手再び
★★★☆☆
この一冊の主人公はもちろんフェラスなのだが、ストーリーを紡ぎ出しているのは別の人物だと気付く。アナキンがダースヴェイダーになってしまう過程は心の傷むばかりであったが、それがまた繰り返されるのだろうか。
レジスタンスを助けるべく惑星サマリアにただ一人残り二重スパイとなって帝国側についたフェラスだが、パルパティーンの指示に従う内にダークサイドに絡めとられて行くようだ。悪の近くにいると悪に染まってしまうと言った相棒トレヴァーの一言はまるでこれからのフェラスの苦境を象徴するかのようだ。待ち受ける悲惨なエンディング。いったいフェラスはどうなってしまうのだろうか。仲間達との関係はどうなるのか。次作への橋渡しとして必読の一冊だ。