精進料理の思想とレシピが程良く融合しているが、あまり説教くさくないので、読みやすいとは思うが、永平寺や禅がどうのこうのというごたくを読みたくない人にとってこの値段は高いかもしれない。
少しでも、禅の教えに興味があって、健康的な粗食をぜいたくに食べてみたいという指向の方には絶対お勧め。
後半のお料理は、こういうものが食べたかった!という普段のお惣菜(個人的には豆腐と蓮根の精進ハンバーグや切干大根と厚揚げの肉じゃが風にぐっときました)からアスパラ、アボカドを使ったものまで様々です。掲載されている写真も美しく、手順もそれほど難しくなく、材料も手に入りやすいとあって、やる気がでます。
やる気がそげたときは、前半の教えを読んで、食事の大切さを見直し、またがんばれそう。ベジタリアンの人にはとてもお勧めできます。ベジタリアンでなくても、食事が大切と思っている人には楽しめる一冊だと思います。