４巻なので、１〜３巻を読んだ人が読もうとすると思いますが、１〜３巻までの圧倒的な面白さがちょっと影を潜めた感じでした。
どうしちゃったのかなぁと思ったら、最後にそれでか、と思うような内容が書かれてあって、じゃあ仕方ないかと、わたしは思ったのですが、作品と個人的なことは関係ない、と思う人はがっかりするかもしれません。

でも、面白いことは面白いです。

待ち望んでいた文庫本化、嬉しいです。
子育てには悩みはつきものですが、悩みの中身は人それぞれですよね。
いろんな親がいて、いろんな考えがあることなど、改めて考えさせられました。
作者の正直な意見、行動が、良くも悪くも共感できました。
子どもにとって、いつも良い親でありたいと思う反面、それがなかなか難しい。
ごく普通のことですが、なかなか人には言いづらい悩みを、この本が拾ってくれているような気がします。

この巻では、ポチが情緒不安定になったりして｢ポチとの関わり」を見つめ直すきみどりが印象的でした。
｢子供なんか大嫌い｣といいつつ、自分に出来る精一杯の育児を試行錯誤しながらも、一生懸命に見出すきみどりに自分を照らし合わせながら読みました。
笑いながらも、｢自分なりの育児｣を考えさせられました。