生態系を例にとるのがわかりずらい。
★★☆☆☆
遠回しな表現、現在までに起きた事項の事例で繰り返される理論が実にわかりにくい。
ビジネスを学ぶ書としては、向いていないかなと感じた。
よんでもつまらない本です。
最新版の有機体説ですか?
★☆☆☆☆
内容としては最新版の有機体説ですね。
用語のリニューアルはされていますが、特に目新しいことはないようです。
本書の内容については、独占禁止法の法趣旨において既に十分に反論がなされている内容ではないでしょうか?
個人的に受けた印象としては「某ソフトウエア企業が自社の立場に都合のいい研究をみつけてきて、その学者さんに資金を提供しただけなのでは?」といった感じです。
逆にいえは、やはり独占禁止法の適用は妥当だったということなのでしょうかね!?
経営戦略論にネットワーク外部性などを取り込み体系化
★★★★★
示唆に富む良い本だったが、難解で読了にはずいぶん時間がかかった。従来型の破壊的イノベーション論などの(部分的な)否定、進化経済学的なアプローチ、ドメイン、プラットフォーム、ネットワーク効果など、色々な流行りの要素を体系化し戦略論として掘り下げていく構成が素晴らしい。研究の進展によっては、従来型の独占禁止政策に関する論争などにも一石を投じるだろう。
(破壊的イノベーションに関しては、それが戦略として否定されるケースがあるということが言われているだけであり、理論自体を否定しているわけではない)
訳がこなれていないような印象を受けた。また、私が海外のケース(エンロン・リ&フン等)に明るくないこともあって、十分には理解できなかった。完全に専門書として研究者向けに書かれているわけではないのだから、日本人向けの解説について充実をはかってほしいと思った。
扱われるケースの業界などが限定的であり、戦略論の適用範囲についての記述については少し物足らなさを感じた。関連書の登場を期待したい。
共生的な企業関係を基礎としビジネスの仕組みを考える
★★★★☆
読み出しは取っつきにくく,新しい視点が何なのかは分かりにくいが,読み進めていくうちに概ね掴めてくる.内容はさほど優しくないが,読めば何となく掴める.
キーストーンの役割の中には,『エコシステム』に依存したプラットフォームを形成することも含まれる.イノベーションの要求度が高い昨今,これまでのような自社の視点だけで収益モデルを考えているだけでは生き残れないし,実効的な事業戦略や事業システムを描くことは困難になってきている.『エコシステム』とは,自社中心であるビジネス環境を捨て,共生的な企業関係を基礎とし,ガウアー・クスマノが示した『プラットフォームリーダーシップ』を構築した企業の元に組織化された SCM が最も競争力を有するという考え方である.
自然界に於けるエコロジーは最も効率の良い環境負荷を示すが,ビジネスの世界に於いても同様な概念を適用することはもはや一般的になりつつある.本書では,『競争の舞台は企業間から企業ネットワーク間へと変化しつつある』と述べている.キーストーン的な活動とはエコシステムを牽引することである.エコシステムはニッチプレーヤーに依存するところが大きく,ニッチプレーヤーとキーストーンの共生こそがエコシステムの進化に繋がると云っている.