最初のDVD−BOXはプレミアがついて手に入れることができませんでしたが、何年か前単品での発売がありましたので（こちらも終盤に行けば行くほど手に入らない）、それ以来のファン待望の、ということでしょうか?
　原作もなく商業ベースでもなく、製作者が作りたい物を作った最後の長編TVアニメと言えるんじゃないでしょうか。「イデ」の名の通り哲学的、思索的な内容とスタイリッシュでハードな戦闘シーン、楽観主義でない異なる文化の衝突等、少年ロボットアニメの枠はガンダム以上に突き破っています。
　さらに異星人との接触や超古代文明のパワーにまつわる設定なんか、コアなSFファンにしかわからないようなそれらのネタに、その当時中高生だった私たちがどれだけ熱狂したことか。現代のアニメはいかに二番煎じかつくづく思い知らされます。
　日本のアニメは、ブームだった80年代にアイディアの限りやり尽くされてしまったんでしょうね。
　もう一つだけ。今は故人の方々による主題歌やBGMが最高でした。