言葉に出して言ったことは、本当のことだろうと本当でなかろうと、脳は判断できないというところが印象的でした。
人を誉める言葉でもいいから、自分がなりたい言葉を言い続けると、そうなっていくんだそう。
すぐにそうなるわけじゃありませんが、なりたい自分像をばんばん口に出して、脳をだましてみようじゃありませんか。
今までいかに自分が損な考え方をしていたか、目からうろこの思いでした。
ただ、本の中で、タイトルから期待される結論が最後に書かれていない章が目立ったのが残念でした。なので☆４つです。

物事を考えたり、過去のことを記憶するなどは人間にしか備わっていないものだという。
人間には、積極思考と楽天思考とがあり、どっちのタイプかによって人生まで左右されかねない。
本書では、楽天思考で生きることがどんなにプラスの力を持つのか分かり易く説いている。
例をあげると･･･たとえ今が貧乏でも決して「俺は絶対に金持ちなんかになれっこない」などと
言っていると、本当に金持ちにはなれない人間になってしまう。
脳は、知らずのうちに私たちが日々考えていることを記憶し、実行しようとする。
そんな脳の機能性から、いつもマイナス思考でいれば、絶対に抜け出せないのが人間というものだ。
読後、楽天思考で生きよう！肩の力を抜いて生きててもいいんだ！！と思わせてくれる。
楽天思考でストレスの極力少ない人生を送ろうじゃありませんか。
一読の価値大有りです。

私は以前にも、この著者の本を何冊か読んでいました。
しかし、「楽天思考」というものがよく分かっておらず、楽天思考＝積極思考だと勘違いしていたようで、今まで佐藤富雄さんの本を読んで「こうなりたい！」「これを成し遂げよう！」と自分の夢や目標を見つけても、なぜか逆にプレッシャーをひどく感じて、自分を追い込んでしまったり辛くなってしまったりすることが続いていました。

ですが、この本には積極思考と楽天思考の違いや、積極思考がなぜ駄目なのかなどが詳しく書いてあり、やっと違いをはっきりと理解することが出来ました（＾＾；

さらに、私は鬱病に悩まされていたのですが、その鬱の大きな原因は「積極思考」によるものだったんじゃないか、と気づくことが出来、とても為になりました。
現代社会でストレスを感じながら働いている人には大いにお勧めしたい本だとおもいます。
一度読めば、一生を通して使える。
そんな教えが詰まっています。

いろいろなことを教えてくれます
年を取るとストレスへの耐性が加速度的に劣化するので
気をつけねばならないことや急に気持ちだけ若くなっても
事前の準備がなってなければうまくいかないなど
将来設計が必要って事だとしみじみ実感

思考は現実化する、あなたは、あなたの思ったような
人間になる。だから、前向き、楽天思考で、自分の夢をかなえましょう。

とは、よく言われること。では、その話に根拠はあるのか？
という点を、医学博士、農学博士、果ては、MBAまで取得された
碩学の著者が、科学的に、かつ、わかりやすく説明したのが、本書。

本書を読んで、頭の中での言語による思考、また、つい自分で
独り言を言ってしまう「口ぐせ」が、大脳、自律神経、行動と、
ドミノ式に、いかに、自身の行動、毎日、人生の方向性を決定している
のか、が、怖いほどの説得力をもって解明されていきます。

逆に言えば、前向き、ポジティブ、楽天思考な言葉を、常に
考え、口ぐせで言っていると、夢が身近になる、ともいえますね。

気軽に読めますけど、けっこう、的を得ている好著です。

ちなみに、自分に「これは楽天思考なんだ。ポジティブ思考なんだ」
と無理に思い込ませる、積極思考は、寿命を縮めるということも
書かれています。要注意です。