普通の生活をしていると薄れてしまっている戦争について、
少しでも考える時間をくれる、大切なお話が入っていると思います。


兄妹のエピソードは、1巻でも描かれていた、
亮ちゃんとたっちょんがひめゆり塔で感じたことや想いにも繋がっているような気がします。

もちろん全編通してメンバーがライブのMCなどで話してくれたエピソードも描かれていて
実際に近くで見られたような感覚で知っているエピソードの面白さも増しました。


本編とは別に取材裏話もふんだんに盛り込まれていて読み応えがありますし、
失わなくても良い命を失わなければならなかった時代があった事実を忘れないように、
こんな異色の巻があってもいいのではないかな と思います。

作者のオリジナル色が強くなりすぎて、明らかに１・２巻
とは異色な感じがしました。
心霊的なものをあそこまで引っ張るのはどうかと…。
２巻までが良かっただけに残念です。絵柄も変わってしまったし。