ようやく秋らしくなってきた今日この頃
★★★★★
少々冷え込んでいるが天気の良い青空の美しい午前中。
一鉢200円もしない小さなポインセチアを見つけてきて塀の上に5つ並べた。
真紅と濃緑の補色で陽に映える葉が今年も終盤に差し掛かったことを
思い出させる。少し高く飛んでいるプロペラ機の音がトロンボーンのように
響いて、頭の上を西から東に渡っていく。
秋がやがて冬にその座を譲る少し前に訪れたささやかな饗宴のような
そんなひとときである。
こういう日はスタンゲッツ&ボブブルックマイヤーがごく私的な定番なもので
昼食はこのアルバムをかけながら頂こう。幸い家族は留守だし。
「ブルックマイヤー&フレンズ」、ゲッツの「インタープリテーションズ」、そして
この「アットザシュライン」。村上春樹がどこかで書いていたように
極北の人生を送る者が奏でているとはとても思えないゲッツの流麗で
汲めど尽きせぬ泉の如きフレーズとブルックマイヤーの味わいある音色とアレンジ
が見事に解け合うとどんな人生を歩もうとそこに祝祭はあるのだと
何か勇気づけられるような気持ちにすらなる。
あくまでごく個人的な感想だけれど。