薄暗い浮遊感
★★★★☆
ポーランドのダークプログレバンド、リヴァーサイドの3rd。2007作
1stの時点からセンスある展開美と薄暗さのあるメロディが個性的なバンドだったが
前作ではメタリック度を増してOPETHあたりを思わせる雰囲気もかもし出していた。
続く今作も、プログレメタリックな質感に、モダンなメランコリックさを加えたサウンドだが、
アルバム全体を2つのパートに分け、それぞれをコンセプト的に聴かせる手法は
いかにもプログレ的だ。後半ではPINK FLOYDのような鬱ぎみの浮遊感も感じさせる。
インパクトの点では物足りなさもあるが、PORCUPINE TREE系サウンドの愛好家なら聴くべし。
急速眼球運動
★★★★★
ポーランド出身の奇跡のプログレバンド。本作は第4番目のアルバム。曲調は「ピンク・フロイド+ドリームシアター」(Crazy Diamondの引用もある)。PFもドリムシもすっかり老化してしまった現在、こんな若々しいバンドがこんな音を出してくれるのはとても嬉しい。トレブルを上げたラウンドワウンド弦を(多分)ピックで弾いているベース音がまた快適(クリス・スクワイアの影響があるのか?)。とにかく一度は聴いてみて。そして、夢をご覧。
円熟味が醸し出されています
★★★★★
じわりとくるボディーブローのように聞き込むほどに味の出る1st。
どことなく方向を模索しているかのような、すこしぼやけた印象の2nd。
中継ぎで出たセミアルバムなのに小粒でありながら
グイグイ引き込まれ、彼らのライブ性も素晴らしい3rd。
そして今回の4thアルバム(だよね?)。
1stのようなテクニカルな面は抑え気味ですが、
全体に重厚さを増した印象です。
聴いていると、どんどん自分の中に潜り込んでいくような、
ナイーブなメンタル性も磨きがかかっています。
そしてUS版のボーナストラック。
ああ、ここに戻ってくるんだ、
これがやはり彼らの原点なんだなあと、納得しました。
爽快さや猛々しさとは無縁なアルバムです。
でも、そういうのにお腹一杯になったときはRiversideを聴いてください。
まだの人は1stからどうぞ。
今回も
★★★★★
よいです。
外に解放するような音楽ではなく、
ひたすら内面に、自省的に向かっていきます。
聴き終わると自分の神経が研ぎ澄まされたような錯覚に陥ります。
riversideの音楽はドフトエフスキーの作品を読み終えたときの感覚に似ているような気がします。
そんな音楽です。