スピッツが1996年に発表した7thアルバム。笹路正徳と本人たちのプロデュースによる、ポップでせつない世界観が完成したと言える傑作。「ロビンソン」などを収録してヒットした6th『ハチミツ』の後ということで、プレッシャーもあったことだろうが、各々の楽曲の完成度、アルバムとしての統一感など、確実に前作以上の作品に仕上がっている。先行シングルとして発表されていた<4><12>のみならず、どの曲がシングルカットされてもおかしくないほどのクオリティ、まさに捨て曲なし。<3>あたりにほのかに見られる実験的作風もバランスよく収まっている。(剛吉若寸也)
夏になると聞きたくなる一枚
★★★★★
全曲良いがやはりシングル曲の渚がこのアルバムの核となっていると思う。
というかこの曲の1フレーズ『ぼやけた六等星だけど思いこみの恋に落ちた』という詩
普通の人間の普通の恋心をこんなにセンチメンタルに表現出来るなんて…
安直な言い方かもしれないけど、こういった方を才能のある人間というのだろう。
基本的にスピッツはハズレアルバムを作らないバンドだから、興味のある方は是非このアルバムも聞いてみてほしい。
正に「ハヤテ」の風が駆け抜けるかのようなアルバム。
★★★★★
スピッツの最盛期を飾るアルバム。
今や「卒業式」のテーマソングともなった「チェリー(桜)」を収録。
前作「ハチミツ」でブレイクした後のアルバムなのでスピッツ人気も最高潮。
その人気に負けない出来栄えにしたと言って良い。
個人的には短いのだが、恋人を心を駆け抜ける一陣の風に喩えた
5. ハヤテ が秀逸だと思います。
面白いのは
6. ナナへの気持ち
でしょうか。
正に地平線の彼方へ駆け抜けていく際のお供にしたいアルバムになりました。
聞き飽きない、たのしい、切ない
★★★★★
スピッツについては、すべてが好きなのでアルバムに関しても
甲乙つけがたいところがありますが、このアルバムは初めて聞く人に
とってもオススメなアルバムです。
はじめの、最高におもしろい『花泥棒』。「すべて奪われて♪」とか
おもしろすぎます!『夕陽が笑う、君も笑う』、『バニーガール』も疾走感
があっていいですね。
そして、なんといっても最後の『チェリー』。
春の切なく、哀しく、それでいてどこかウキウキする雰囲気を非常に
よく表現しており、恐らく100回以上聞き込みましたが、全く飽きません!
弾丸と桃缶
★★★★★
収録シングルがかなり売れたので勘違いされやすいですが、一番ディープなアルバムだと思います。特にサイケ全開の「ほうき星」が最高です。ダークな雰囲気にボーカルが似合いすぎ(笑)それでもポップに仕上げるのがスピッツの手腕だと思います。まさに「弾丸、桃缶」ってかんじです。
かなり前に草野さんがシューゲイザー系の音が好きと言っていましたが、一度マイブラの「loveless」のようにとことんサイケを追求したスピッツも聴いてみたいです。
スピッツで一番好き
★★★★★
スピッツのアルバムの中で一番のお気に入り。
いくつかの曲にコメント
1…いきなりド肝抜かれる感じ、やりたい放題な曲です
2…幸せを絵にかいたようなメロディと歌詞、のどかな雰囲気がいいなぁ
3…ゆったりとした曲、ジャケットの雰囲気とピッタリ
6…熱い気持ち伝わります
8…すごい好きな曲、テンションめっちゃ上がるし、歌詞も乱暴な感じがいい!
11…バニーガールよりももっと好きな曲です!なんて幸せな曲なんだ、恋人と夕陽を見たらこの曲流れてくるんだろうな、そんな自分を妄想するだけで幸せになれます、ホント聞けてよかったー
このアルバム、実は一つ不満があります。それは12曲目チェリー。アルバムの流れに合ってないように思えてなりません。せっかく11曲目で幸せの真骨頂まで来て、チェリーか……
今回は収録せずとか、せめて他のところにしてほしかった…これだけは残念です
曲のクオリティ、11曲目までアルバムの流れは物凄いので必聴の価値は絶対ありありです。