本の読み方総合案内
★★★★☆
本を読む本や速読法書籍のような内容だけでなくどのようにINPUTし、どのようにOUTPUTし、どのように活かしていくのかなど読書にまつわる総合的なHACK本となっています。
以下、参考になった箇所を抜粋します。
<読書投資基準=70:20:10モデル>
既存ビジネス領域への書籍投資に70%、既存ビジネスをサポートしうる、あるいは新しいビジネスになりうる領域の参考文献に20%、そして全く道の書籍に10%を割く。
<ノウハウ本は鵜呑みにしないで「実験」するもの>
ノウハウ本は実験をして、自分に合ったものだけを吸収する。これが大切です。なぜかと言うと、方法は人によって向き不向きがあるからです。
特に最初の未知の領域に投資することは私の経験からも大変重要だと思っています。図書館でもすべての棚を見てまわると新たな発見があって面白いですね。
スキーマ獲得法
★★★☆☆
本書のテーマは,ずばり読書術である.書名に含まれるハック(hack)とは,「こんがらがった難しい問題を,粗っぽいけれどサクッと解決してしまう」という意味のようだ.
本書では読書が好きになるきっかけ作りから,読書で得た知識やスキルをビジネスに生かす方法まで,89のハックが提示されている.その内容は著者がこれまで培ってきたスピード・リーディングなどのスキル,ビジネス書から獲得したスキルなど様々なものが紹介されている.
著者によると,ビジネス書を読む意味は,「他人の経験から紡ぎだされたスキーマ(概念や法則性)を獲得すること」と定義されている.そのスキーマは,行動という実践を通してのみ獲得することができるという.その際,ビジネス書で得た知識を自分流に変換し,自己の態度変容にまで昇華することが重要であるという.確かに「百見は一行に如かず」と言われる通り,知識だけあっても,実践しなければ,無用の長物になってしまうだろう.
本書で紹介されているハックの中で,自分にあったものを早速実践して行きたいと思う.
読書をアウトプットするための良書です
★★★☆☆
読書のインプット術からアウトプット法まで紹介されているが、
本書では主にもっとも大事であるアウトプットにフォーカスしている。
アウトプットを前提にインプットをする、継続すれば必ず力になることを
今出来ていない方は必読の1冊。
かなり広範囲に渡るアウトプット法が知れる、費用対効果の高い1冊である。
<この本を読んで私が実践すること>
インプット法をもっと高速化させる
アウトプットの機会をさらに1回増やすこと
軽やかなライフハック
★★★★★
「「ハック」といのは、何かの対象にのめりこむ「きっかけのマネジメント」と「仕事を効率的にさばく技術」が共存しながら、閉塞したビジネス環境にスマートさとポップさを注入する方法」という定義は、自分にとってはもっともピッタリくる。最近のライフハックは、「人生の成功術」みたいにとらえるのが多くて、スマートさ、ポップさが感じられない。
もちろん、ライフハックで成功するにはこしたことがないが、軽やかさが欲しい。そういう意味で、数あるライフハック本の中でも原尻氏の著作は私のお気に入りだ。そんな彼が書いた読書術の本だから、かなり期待して読んだんだけど、これが大当たり。最近の読書本の中でもピカイチだ。
単に速読だけでもなく、ビジネス書の読み方だけでなく、仕事のドキュメントの読み方にまで触れてあるのはスゴイ。自分も楽しむための読書もするが、多くは仕事で必要な文章を読む。それを一時的なものにするのではなく、継続的な活動として、自分の仕事の質を高めることにつなげていくという視点は、とても参考になる。
もしかして自分の座右の書に出会ったかも、そんな気さえする。読みやすさにだまさされず、彼の書いたことをかみしめながら、自分の読書生活に役立てたい。
HACK本でありながら、根底にある一貫した思想も感じる本。
★★★★☆
まず、読んだ本をどうやって血肉化するかのハックがWeb利用の方法中心にかなり豊富です。
紹介されてみれば、「まあ、そんなサービスもあるだろうな。」というものが多いのですが、
私も平均よりはかなりweb依存だと思いますが、それでも使っていないサービスがいくつか
ありました。特に画期的なサービスでなくても知っていると知らないとでは大違いなわけで
ありまして、そういうハック紹介の意味が第一義的にこの本の価値です。
もう一つの本書の特徴は、『アウトプットのための読書』というスタンスが一貫していることです。その軸に沿って全ての内容が展開されているので、読む側にも小気味よく伝わってきます。
あえて言うなら、そのスタンスに賛同できない人、すなわち文章をゆっくり一文一文味わいながら読むことが好きな人にはそぐわない内容が多いと思います。そういうタイプの人がハック本を手に取ることは稀な気はしますが。
本書を手に取るおそらく圧倒的多数の「時間はないけど読書を自分の仕事のクオリティアップにつなげたい。」と思われるビジネスパーソンの方には、使える度は高い方の本だと思います。