究極の独占欲というよりは究極の性欲について…
★★★★☆
「堕ちる花」の続編です。
前作で恋人同士になった異母兄弟の誠と尚吾の関係がどうなっていくかがメイン線で、伏線として前回の話のベース となった郷里での麻薬販売の話が出てきます。
まあ麻薬だとか、郷里だとかというのはどちらかというとなくても良い話なのですが、メインは尚吾の性欲にあります。ただ性欲。
独占欲というより、まさに性欲です。誠をむちゃくちゃに犯りまくってそれでも足りない。それ程誠に欲情してしまう。その気持ちがよく現れているし、もちろんエロさ、激しさも納得がいくものです。
愛情と性欲は一緒だったりパラレルであるものなのかどうか、少し考えてさせられる内容。
主人公の尚吾自身もわかっていないようですが。
最後のシーンもまさに「性欲にほかならない」ことを暗に示す形で終わっているのですが…、さてこの予想はあたる かどうか。
まだこの続編がでそうな終わり方でしたね。今後の展開が楽しみです。
これCDでたら面白そうだと思うんですけどね……
続いてくれることが嬉しい
★★★★★
「堕ちる花」の続編です。
前回は作品全体に花の香りの禍々しさが覆っていましたが、今回は血の匂いとエロスですね。
兄の執着と狂気がエスカレートして行って読んでいて不安に……。
その不安は最後に新たな不安を提示して終わってしまいます。
でも、続いてしまうことに不満はありません。
いえ、嬉しかったです。
満足度満点のエロスとミステリーを更に堪能できるのですから。
読み終えて続編になっていることが嬉しいと思える作家さんです。
前作の続きだとのことで…
★★★★☆
前作の続きだとのことでとりあえず読んでみました。
内容は結構面白いのですが、ちょっとHシーンがくどいですねー。ま、好きずきの問題なので、私にはちょっとしつこく感じられたということで。私は余りHシーンの方には興味が薄いのでそのシーンはちょっと飛ばし読みしてしまいました。結末が中途なので、とりあえずもう一巻は読みますが、その後はちょっとこの作家さんの作品はもう良いかなー、と…。ちょっとミステリーチックな内容は好きなのですが…。何でこんなにHシーンにこだわるのか、私には理解しにくいので。そこが残念です。
☆続編ですね☆
★★★★★
「堕ちる花」の続編です!兄弟の愛がいっそう深くなってますね。兄は優しいのやら鬼畜なのやら分からなくなりますが、弟を滅茶苦茶好きなのだということは十分にわかります☆そして、故郷の秘密が明らかになるたびにドキドキハラハラしながら読みました。でもまだまだ謎は多く、謎が謎を呼ぶといったような展開になっていきます。この鬼喰い草は本当に恐ろしいですね…。
2弾もかなり面白かったです☆もうすぐ3弾が出るようなので、めちゃ期待してます!この兄弟がハッピーエンドになる事を信じて…☆
内容・イラスト・装丁・大満足です☆
★★★★★
前作『堕ちる花』の続編です。
前作は単独でも十分お話として纏まっていましたが、(ある意味完結していました)謎を残した部分とか、兄が弟への執着する内面部分が浅かったりでやや不完全燃焼気味でした。
でも一気に失速する事なく読めたのはどちらも同じで『姦淫の花』を読む事で前作がより深く理解出来る内容になっています。
「序」という章のタイトルが【堕ちた花】から始まるのもセンス良く意味深です。
特に今回は兄の弟に対する愛情の深さが前面に描かれていました。
前回書き足りなかったと作者さまの後書きにあるようにLOVEな場面を期待されているのなら続編の方が断然濃厚です!いろいろなプレイ等ありますが是非一読してご確認下さい(笑)
でも正直ここまで延々と…と思わなくもないのですが(『堕ちる花』はミステリー色が強かったのでイメージ的に巷に溢れているBLと一緒になると折角のストーリーが陳腐にならないかな?と一瞬危惧しました)けれど、兄の弟に対する時に常軌を逸した言動や徐徐に狂気を孕みだした愛情を理解するには、やはり必要なのか…と感じました。
母親との思い出が一つしか無く満たされない心の渇き(喪失感)を癒す為に色んな事を弟に要求し、愛情を確認してそれでも健気に応えてくれる弟に安心して…。
でも未だ渇望してしまう心を止められない兄。
それに対し光を失う事の無い精神が純粋で綺麗なままの弟。
ミステリー要素としてはサイド的な采配で幾つか事件が起こります。
今回は随分あっさりしているなと思っていたら最後にとんでもない事実が発覚して、これはあくまで次巻への布石だったんだなと納得です。
……流石です。夜光先生!期待を裏切りません。
これからどの様な展開があって二人の愛の結末は…?
今回は衝撃的な終わり方なので三巻まで本当に焦れじれして待つしかありませんね。
久しぶりに続編が早く読みたい!と強く熱望するBL本に出会いました。
水名瀬先生の表紙イラストが秀逸です。
兄の憂いを讃えた瞳が印象的で内面を的確に表現されていると思います。
お話の内容・イラストとのコンビネーション・装丁全て満足です☆