15歳にはちょっと難しい。けど読む価値はあります。
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文庫本になったので購入。
当方社会人ですが、タイトルの由来である「15歳」に
分かるとすると、英語のコミュニケーションと
正しい自己主張は大事という所かと思います。
それ以外はちょっと難しいかも知れません。
(むしろ高校生〜大学生向けかも)
とくに、子供をもつ親、そして教育者によんでもらいたい本
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現在IBM最高顧問で経済同友会代表幹事をつとめた、「サラリーマン経営者」が15歳に向けて平易に語った、会社で仕事をするとはどういうことなのか、という内容の本。
この本は、文庫本として活字として読むなら、15歳よりもむしろ大人が読むべき本である。音声として耳から聴くなら、15歳に向けであってもいいだろう。15歳は話のディテールがわからなくても、「感じて」もらえばいいからだ。
この本は大人が読むべきだといったが、ビジネスパーソンなら、男性であれ女性であれ、第一章から第三章までは、ある程度まで理解できるはずだろう。自らのキャリアを考える上で、先輩の話として虚心坦懐に聞けばいい。サラリーマン経験のある経営者が何を考えているのかがわかる。
本当に読まなければならないのは、15歳の子供をもつ親、そして教育者である。日本の就労人口のうち8割が、なんらかの形で会社で働いている以上、その会社というものが何をやるところで、会社で仕事をするとはどういうことなのかを、15歳からイメージさせておくことが必要だからだ。
親は、自分の子供に語るためのコトバを、この本から得ることができるだろう。
教師が子供に語るためには、会社の実態を自分自身が知っておく必要があるのだが、この本を読めば少なくとも脳内で「疑似体験」はできるはずだ。
教育も、社会人になってからの基礎作りになるようなものでなければ意味がない。私自身、ある私立学園の諮問委員をここ数年仰せつかっているが、まだまだ企業社会と学校教育のあいだには埋めがたいギャップが存在することを感じている。
企業は、「自ら課題を見つけ、他人と違った発想ができ、それを人に説得できる人」を求めている。そして仕事は、「明るく、楽しく、前向きに」取り組んで欲しいものである。
このための必要な教育を、家庭教育にも、学校教育にも求めたいのである。子供は、何のために働くのかがわかれば、何のために学ぶのか自ずから理解して、取り組むはずである。
この本は、そのキッカケとなるであろう。
経営者としての視点を知る上で分かりやすい
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この本では北城氏の経験に基づき、経営者として必要とされるいろいろなポイントを簡潔丁寧にまとめて説明している。
たとえば、コミュニケーション力の大切さ、論理思考力、そして理屈だけではなく現場を見ることの大切さなど。
頭で分かっていてもそれらを実践することが非常に大変だが、実は経営者としては一番ベストな方法である。
また北城氏は「自分が一番面白いと思うこと、関心があることを見つけて、それを仕事に出来るのであればベストである」とも言っており、北城氏自身もそれを中学や高校時代に幸運にも見つけている。
全体を通して、やはり自分として誰にも負けない何かをつかむことが非常に大切であり、それが人生の大部分を占める仕事につながることがベストであると言っている。
経営者としての心構えを知る上で非常に参考になる本であった。
外資系トップの冷静な眼
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経営に関すること
外資系企業でトップを勤めた経験によって感じる現教育への提言
5つの章にわたって書かれている。
外資系トップとして冷静な判断をしたことがよくわかる内容となっている。
初めて日本IBMが赤字になった際の文章がまさに外資系トップまでなった人のかきぶりだと感じる。
やはり外資系はドライなのか。
話はかわって、
著者が仕事をひとつひとつ真剣に取り組んだ結果トップなったことがよくわかる。
著者がトップまでなった過程は、日本的にも感じわけでもない。
20代前半の若い人に薦める書籍だ。
30代前半の私には少し、遅すぎた感がある。
ジャックウェルチまで大物でないものの
★★★★☆
コンピュータメーカーの一つである日本IBM会長が書く仕事の本
内容は15歳の中学生に対して仕事とは何かを説いた内容です.
1章では仕事とは何かということで,著者のキャリアを記載しています.
2章では経営を語っています,特筆すべきは年3回しか怒らないということを
決めて,風通しを良くしているというのは,この著者ぐらいしか
語っていないと思います.
3章,4章に関しては,15歳に理解が難しそうな,これからの会社は
どうあるべきか,これからの教育はどうあるべきかについて述べています.
最後にどう生きるべきかを述べています.
3章4章に関しては,「普通の会社」「日本の教育制度」の
問題点を理解しているとは思いずらい15歳に向かっては難しそうな
内容ですが,大人の私にとってはわかりやすい内容です.
新聞の読者は15歳でも読めるような内容に設定されているそうです.
その点から考えると新聞が読めるのであればジャックウェルチの
わが経営が読めると思います.またこの本のような押し付けがましさが無いです.
しかし,中学生への講演の中で伝えたい内容をまとめたこの本は
内容がとても練られていてしかもわかりやすいので入門用として
お勧めできるのではないかと思います.