インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

サンバ’68

価格: ¥1,500
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサルミュージック
Amazon.co.jpで確認
溢れる幸福感にとろける30分 ★★★★★
1968年発表。マルコスの代表作だけでなく、60年代のブラジリアン・ポップスを代表する一枚。

マルコス・ヴァーリは60年代初頭から活躍するブラジルのソングライター。ボサノヴァ・サンバ・ジャズ
・ソウル等の要素を絶妙に織り交ぜたクロスオーバー的活動を行っている。
本作は、彼が20代半ばに発表した3作目。全編30分に満たない作品だが、ここ10年以上頻繁に愛聴
している。

本作のサウンドの重要な肝になっている人物が、マルコスと同郷のアレンジャー、デオダートである。
彼の施すアレンジは、生楽器の温かな音色を最大限に活かしつつ、弦楽器の入る曲でさえ、何処か
こじんまりとした風情を漂わせ、あたかも自分の部屋で演奏してくれているような親しみやすさがある。
それは手を抜いているわけではなく、全編リラックスした風情を漂わせながらも、各楽器の音を注意深
く聴くと、とてもアレンジが緻密に編まれているのが判る。要は詰め込む音数の塩梅が絶妙であり、決
して全編に漂う軽妙な雰囲気とマルコスの繊細なヴォーカルを壊すことが無い。
例えば冒頭「答え」で途中から入ってくる弦楽器も決して仰々しい音にならず、他の楽器・マルコスのヴ
ォーカルと絶妙なバランスを保っている。

また数曲で聴かれるマルコスの奥方アナマリアの、良い意味でどこか素人色を漂わせる素朴で清涼な
声との夫婦二重唱が実に力が抜けていて気持ち良い。

本盤には現在でも他アーティストから頻繁にカバーされる「ソー・ナイス」「ザ・フェイス・アイ・ラヴ」等マ
ルコスの代表曲が詰まっており、マルコスの卓越したメロディメイカーとしての才能が堪能出来る。
詩の内容を見れば決して幸せ一本槍な内容ではないだが、陽性のメロディー、デオダートのこしらえた
軽快なアレンジ、湿っぽさを感じさせないマルコス・アナマリアのさらっとした声質のお陰で、全編何とも
言えない幸福な空気に満ち溢れている。

個人的に特に好きな曲は、終盤2曲である。「ザ・フェイス・アイ・ラヴ」のボッサワルツ調の音楽に絶妙の
タイミングで弦楽器が絡む部分で味わえるカタルシス、「深く眠れ」のスローにテンポを落としたボッサ
にて、アコースティックギターと控えめな弦楽器に乗せて夢心地に歌うマルコスの声は、そのまま聴くも
のを心地良い眠りに誘う最高の子守唄に仕上げている。

アナログ時代らしい収録時間の短さも手伝い、「心地良い音楽」を求める際には思わず手が伸びる作品
であり、時代に風化されない至上の幸福感に溢れた愛聴盤である。

(彼の70年代の傑作が軒並み廃盤なのが惜しい。再プレスを強く希望したい。)
気さくです ★★★★★
とっても軽やかなボサノヴァです。

夫婦によるデュエットはやはり愛らしいです。また、本作はブラジル発表のアルバムからの再演が多いのですが、本作の演奏の方がこじんまりしていて、愛嬌があります。それは、オーケストレーションがコンパクトなほど、マルコスヴァーリの軽やかなメロディーセンスとヴォーカルが活きてくるからだと思います。

英語詞ということもあり、言葉の響きが気になるところですが、むしろ良いくらいだと思います。日本人にとっては、癖のない響きに聞こえるのではないでしょうか。その分、言葉の響きにも軽やかさが加わっていると思います。

ここまで屈託のない音楽はなかなか無いです。ひょっとしたらボサノヴァの究極形なのでは。
なつかしの60年代のヴォサノヴァ ★★★★★
60年代後半、アメリカでは、ラテンやボサノヴァなど「南」の音楽がブレーク。セルジオ・メンデス、ジルベルト、ジョビン、マリアッチのハーブ・アルバートとティファナ・ブラスなどなど。そんな60年代、ただ数枚のヒットを残したマルコス・ヴァーリ。67年録音、68年発売のレコードの再発。軽妙のヴォーカルに混声合唱が加わって、夏の昼下がり、暑い夜にぴったり。こんな軽いおしゃれなヴォーカル、あまりない。買ってソンはない一枚。(松本敏之)
Samba68 ★★★★☆
穏やかに流れる時間。とても心地よくアレンジされたオーケストレーション、優しい歌声。複雑で巧妙だけれど、無理なく施された和声と、織り込まれるように慎重に作られたメロディー。サウダージもサンバもよく分からないけれど、このとても練られたアルバムは素晴らしい。So niceのゆるやかにコードを辿るメロディー、Batucadaの目まぐるしく入れ替わるメロディー、ルーツとかそういうのじゃない。美しい和声とメロディーがあって、それに相応しいアレンジがあって、そういう良さみたいなのが詰まったアルバム。例えばiPODなんかに入れて他の曲とシャッフルされて聴くような感じではなくて、ホントに時々部屋で聴かれるようなアルバム。
なつかしの60年代のヴォサノヴァ ★★★★☆
60年代後半、アメリカでは、ラテンやボサノヴァなど「南」の音楽がブレーク。セルジオ・メンデス、ジルベルト、ジョビン、マリアッチのハーブ・アルバートとティファナ・ブラスなどなど。そんな60年代、ただ数枚のヒットを残したマルコス・ヴァーリ。67年録音、68年発売のレコードの再発。軽妙のヴォーカルに混声合唱が加わって、夏の昼下がり、暑い夜にぴったり。こんな軽いおしゃれなヴォーカル、あまりない。買ってソンはない一枚。(松本敏之)