ニューヨークの花屋の孤独な店員シーモア(リック・モラニス)は、チャイナタウンで買った不思議な植物に、ひそかにあこがれている女性オードリー(エレン・グリーン)の名をとって「オードリーII」と名づけて育てていた。しかしこのオードリーII、実は食肉植物だったのだ…。
ロジャー・コーマン監督の映画作品をもとにしたミュージカル劇を映画化した異色ホラー・コメディー・ミュージカルの怪、いや快作。冒頭のコーラス三人娘による街頭シーンからミュージカルの楽しさを満喫させつつ、オードリーIIのグロテスクかつチャーミングな動き、さらにはキャストのとぼけた好演(特にサディスティック歯医者役のスティーヴ・マーティンがすごい)など、どこから斬ってもただただ嬉しくなる映画。まさに人をクった映画というべきか。(的田也寸志)
グロかわいいモンスター映画
★★★★★
超A級のB級映画と言っては失礼かな?CATVをザッピングしていたらオープニングのシーンに
釘付けになり、一気に見てしまった。配役、演技、演出、特撮すべてにおいてレベルが高いのだが私が特に気に入ったのは音楽。
モータウンやガールグループなど50.60年代アメリカン・オールディーズが好きな人にはたまらないと思う。
大体、狂言回しの3人娘の名前が「シフォン、ロネット、クリスタル」って!
音楽もモロそれ風でしかも超一流。振り付けや衣装もポップでキュート。
他の曲もR&Rだったりブルーズだったりで飽きさせない。しかも、凶暴なエイリアンのくせに
やたら人間臭いモンスターの声は、モータウン全盛期の看板グループ「フォー・トップス」
の人だったりする。納得。他にもマシンガントークのデブのDJ,「オレは生まれつきの天才
サディスト。歯医者になるしかないってママが言ったのさ♪」と歌いながら大暴れする
どSの歯医者など脇役達も楽しすぎ!このギャグ日本じゃ無理だよね(笑
主役のシーモアを演じるのはリック・モラニス。気が優しくて力無し、モテないサエない
憎めない万年童貞君を演じさせたらこの人意外には居ない。ハマリ役デス。そういや
赤ちゃんのモンスターが血をチュッチュッと吸うのが妙にかわいい。
昔流行した、音楽にあわせて踊るサングラスをかけたヒマワリのモビールを思い出してしまった。
とにかくテンポよく楽しめる95分だから、私のようにホラー、ミュージカルが苦手な人にも
見てほしい。冒頭でも書いたように、モータウンやガールグループ、50年代のC級ホラー映画、
ティム・バートン的箱庭世界が好きな人は絶対に楽しめると思うよ。できれば暇な友人達を誘って、ビールでも飲みながら大笑いしたほうがいい。
大好き!
★★★★★
同時代の映画の中には
あまりミュージカル自体に名作が無かったりするんですが
この映画は別!
兎に角楽しいし、演出もポップだし、カメラワークも色々楽しめるし。
監督があの゛ヨーダ゛ってゆうのも個人的にはプラス要因だったりするんですが…(゜∀゜)
話が脱線しまくりましたが
ホントに名作に仕上がってマスので
ミュージカルに興味の無い人にも
是非観て頂きたい!
って事で5点満点です!
楽しい!超ポップ!CGが何だ!
★★★★★
も〜、とにかく楽しいの一言!
「ミュージカルって、突然歌いだしたりするのが不自然で
なじめないわー」という方にもおすすめです。(実は私も
ミュージカルは苦手なほうなのですが、コレは大・大・大好きなので)
それに、実はこの作品、ミュージカルの「掟破り」があります。
シーモアとオードリーが二人の愛を高らかに歌い出したところへ、
「悪いがちょっと歌をやめて話を聞いてくれ」と横ヤリが入って
歌を中断されるというシーンがあるのです。
「歌っているんだけど歌ってないことになってる」という、
ミュージカル特有の暗黙のお約束を、あっさりと崩してみせる
ブラックなこの遊び心。いけてます!
宇宙彼方の混沌とした闇が、スラム街の汚い水たまりに
スライドする映像から、タイトルアップ・はじける導入歌へと
つながっていくオープニングにまずワクワク。
狂言回しの3人娘のパワフルでポップな唄・振り付けが最高です。
アメリカンコミックを実写にしたような、ポップでかわいい映像も
楽しい。CG全盛の現在、食人植物を職人技で動かしている
アナログ感もイイ味出してます!
それに、登場するキャラクターのクレイジーなハチャメチャぶりも
たまりません。勝手に効果音を創作しながら、相手におかまいなく
一人で暴走するDJ。麻酔ガスを自分で吸ってハイになり、
恐れおののく患者に荒い治療をして喜ぶサディストの歯医者。この
歯医者(スティーブ・マーチン)が歌いながら患者の部屋を
渡り歩き、サド的治療をするシーンの面白さといったら・・・!
ただし、この作品のテイストが好きかどうかは、二極化する
かもしれません。でも、好きな人にはホント、このはじけ具合に
ハマること間違いなし。ぜひお試しを。
個人的には、三人娘の歌が好きです
★★★☆☆
うーん、今見ても十分オタッキーです。
でも、歌にしろ、演技にしろ、ストーリーにしろしっかり
作りこんでいます。
ずっとずっと、残る作品でしょうね。
最高!!
★★★★★
なんと言っても、出演者が魅力に満ちています!!一人一人、非常に個性的で、キュート!!
よく考えるとすっごく気持ち悪い映画になるはずなんですが、大変楽しく、笑えちゃうんです。
しかも、音楽が最高にいいです。歌がみんなとってもうまい!!!
昨今の舞台ではろくに歌えない奴が平気でソロとってたりしますが、これは、ほんのちょっぴりのソロの人でも最高級の歌唱力を発揮してます。主役ふたりはもちろんのこと、狂言回しの3人組が最高。
おすすめです!!