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ワーキングメモリ―脳のメモ帳

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新曜社
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「注意とフォーカス」がためになる ★★★☆☆
「6章 注意とフォーカス」がためになりました。
入門書としては読みにくい方です。
関係する論文を集めて掲載した・・・という感じがします。
再度編集し直してほしかったです。
内容も言語領域に偏っています。
がっかり ★★☆☆☆
この学問分野がそうなのか、著者がそうなのかは分かりませんが、あまり論理的な内容とは言えませんでした。

心的現象の分析に大きな困難が伴うことは分かるのですが、推論手続きの稚拙さや、実験からの安易な結論、相関関係と因果関係の混同などが見受けられます。率直に申し上げると「浅い」です。少なくとも「自然科学」と呼べる代物ではけっしてありません。
かなり範囲を絞った著作 ★★★★☆
ワーキングメモリと一口に言っても、内容的にはかなり広範囲の記憶活動の事を指す。この本の著者は夫婦ともどもその道では有名な研究者で、内容的にもかなり充実した内容になっている。ただし、これは読む人の意見が分かれるものだと思うが、人を対象にした言語依存的なワーキングメモリに限って説明がなされているので、ワーキングメモリとはどういったものか、を広く概観するためには向いていない。また、ワーキングメモリに対して、動物を使った論文が多く出される今、ワーキングメモリは人特有の認知機構とは言えないため、では具体的にその機構はなんであるか、といった根本的なことを知りたい方は他にも文献をあたって見るとよいだろう。
かなり満足のいく入門書 ★★★★★
著者はワーキングメモリのテストの開発を行ったこの分野では名の知れた方で、私も他の本などで著作を読んできたために迷わず購入しました。ワーキングメモリという概念がどういう研究問題から生まれ、という、その概念の変遷から始まり、言語使用との関係、その測定方法、第二言語学習(または外国語学習)における役割、年齢/加齢との関係、注意のメカニズムとの関係、そしてその神経基盤や様々な提唱されたワーキングメモリのモデルを紹介している。「記憶」全般を扱っている本は巷に幾らでもある。それらの本は、その全般的な性質から、焦点が一つに定まらず分散した感があり、広く慣れるという目的は達成できても、特定のテーマを掘り下げて扱うということに関しては向いていない。それに対し、これは、トピックを広くもとらず、また狭く限定することなく論じ、読んだ後には「学べた」という確かな実感を伴うものであった。また、実際の測定の方法などを活かして、本書が行動に結びつく、またはその掛け橋としての役割も十分に果たすものであることは間違いない。また、新しい情報も盛り込まれており、内容が時代遅れと感じることもなかった点も満足感を高めてくれた要因だと思う。2000年までに書かれた論文も多く引用し、この分野を概観するには十分な本であると感じた。