十分合格点
★★★★☆
短い枠のわりには話もまとまっていてなかなかに良盤かと。
何といっても毛利vs長宗我部を取り扱ったお初のCDですし、前田夫妻もしっかり出てきて、今までのドラマCDでカバーされていない部分が程良く埋められているとのことで(他作品未聴)、十分価値ある一枚だと思いました。
瀬戸内も前田家も大好きな自分にとっては、満足のいく内容でした。
慶次とアニキ、ウマの合う感じがいいですね〜。
トシは相変わらずまつ想いですし、
毛利の喰えなさぶりは相変わらず一筋縄では行きそうもないなとww
それからまったく知らなかったので、豊臣秀吉と竹中半兵衛が出てきたのは、うれしいサプライズでした♪
瀬戸内組(?)については、直接対決こそはあっという間に終わってしまいますが、その前後での互いの駆け引きは十分楽しめます。
何より本来毛利は詭計を用いての戦い方が主流という設定のキャラですから、やはり直接対決よりも策を巡らせての場外勝負になるのは、当然と言えば当然の流れとも思えました。
ドラマCDということでその設定をより活かせたのではないでしょうか。
個人的にまつ役の甲斐田さんの演技が印象的でした。
同性からも憧れですねこういう凛とした才色兼備な女性は。
甲斐田さんご自身もものすごいお綺麗な方だと聞きますので、余計に憧れますね〜〜。
そしてアニキはやっぱりかっこよかった!ヤローどもが以外と出張ってた気がしますw
評価は今後への期待も込めてあえて星4つ。瀬戸内もっとでてこ〜い!
非常に残念なストーリー
★★★☆☆
新しい戦国バサラワールド。
2のメインキャラである前田慶次や
初登場の人気キャラ元親、元就の登場
しかも、2で慶次との深い因縁がある秀吉らの登場とあって
非常に期待していました。
緊張感溢れる戦シーンや慶次と元親の友情、
元就の戦に対する思い、
前田夫妻の仲睦まじい会話が聴けたのはよかったのですが、
物語全体が慶次の視点であるため、
肝心の元親VS元就の戦いはあっさり表現され、
しかも、かなり半端なところで終わってしまっている。
秀吉や半兵衛はお決まりの回想シーンでしか出ない。
(最後にも少し出ますが、あまり意味がなかったと思う)
しかも、回想シーンは内容的にゲーム本編と矛盾していて、
いまひとつ納得できませんでした。
政宗&幸村メインのストーリーから脱却し、
ファンの期待に答えようとしたとは思いますが、
消化されない点が多すぎて、高い評価はできないドラマCDでした。
外伝的な作品…かな?
★★★★★
もう既にレビューで書かれていますので、物語の注釈に関しては省きます。
しかし、このドラマCDで注目すべきなのは、なんと言っても瀬戸内の両雄がガチンコで対決するという点。この設定はこれまでのBASARA作品(原作以外)でほとんど扱われてこなかった流れであり、何よりも二人の声優(石野竜三氏、中原茂氏)の生の掛け合い、演技を聴くことができます。聴いていて、凄く引き込まれました。
元親は相変わらず豪放で、元就は相変わらず冷徹で狡猾です。
(作中の元就の策略に関しては、史実や現実と比較してしまうとやや稚拙と思えるものもありますが、戦国BASARAというぶっ飛んだ世界と、ドラマCD…つまり音のみという限られた環境下ではこれが最良だと私は思います)
私は瀬戸内ファンであり、その二人が存分に戦っているのを聴くことができたので満点を差し上げますが、敢えて挙げる不満があるとすれば、慶次が中心の物語であって、元親元就はあくまでもサイドプレイヤー(脇役以上レギュラー未満)であることくらいでしょうか。いずれにせよ、瀬戸内とBASARAのファンならば買うべきです。
前田慶次と長曾我部元親の友情物語
★★★★☆
最後まで聴いた印象は「慶次と元親の友情物語」でした。
前田慶次が主人公のドラマCDですが、意外と長曾我部元親の出番が多いです。
そしてこのコンビが話の中心という感じでしょうか。
長曾我部軍の皆さんと妙にノリの合う慶次が微笑ましいです。
利家のまつを想う一途さ、決意を秘めたまつの凛々しさ。
前田利家とまつの最強夫婦の可愛らしさも良かったと思います。
彼らと敵対する立場で書かれている毛利元就は出番少な目ですが、
冷徹な策士である彼が何を願い、何を思って戦いを仕掛けたのか語られます。
豊臣秀吉と竹中半兵衛はちらりと出てきます。
古き友垣の過去もちょっとだけ。
長曾我部と毛利が刃を交え、言葉を交わすのはほんの一瞬ですが、
瀬戸内を挟んで睨みあっていた両雄がどのように互いを意識していたのか、
それを感じる事は出来るかと思います。
話はやや強引に進んでいきますが個人的にはそれなりに楽しめたので星4つ。
前田家のほのぼのっぷりにあてられました。
ただ、不完全燃焼な部分があるので、それが気になるのであれば星3つが妥当かもしれません。
長曾我部&毛利ファンは、よく考えてから
★★★★☆
ついにドラマCDにも中四国の両雄が登場しました。
ただし「瀬戸内の戦い」というサブタイトルなものの、主役は前田慶次です。
長曾我部と毛利が好きだからという理由でCDを購入しようと思っている方は、
ふたりの活躍は少なめということを念頭において再検討したほうがよいでしょう。
ストーリーそのものはBASARAらしいやや強引な展開の連続なものの
毛利にとって長曾我部が"策をめぐらせてまで相見えたい相手"であること、
長曾我部にとっての毛利が"目に見えて気がはやるほどの相手"であることなど、
お互い強く意識しあっている様子などは聴いていてひしひしと感じられます。
ドラマそのものは彼らを観察するまつと慶次の視点で進んでいきますが、
だからこそ見えてくるものも多いと思いました。
特に、策ばかり使っていて直接手を下すような場面の少ない頭脳派の毛利が、
長曾我部と剣を交わらせるめずらしいシーンはファン必聴。
もちろんそれすら毛利の策のひとつだったりするのですが、
お互い対岸を睨んで押し黙っているばかりだった二人が、
それこそ"爆薬のように"導火線に火がついて、
ついに直接戦い始めるという展開はとてもハラハラどきどきします。
けちのつけようのないほどの完璧なストーリーとはいきませんが、
ありそうでなかった「前田家の話&瀬戸内の戦い」なかなか楽しめますよ。